11月24日(火) 曇り

ヘリコプター
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芝浦へリポートを離陸し東京湾上を飛行するヘリコプターです。ヘリコプターには飛行機とは違った味があります。眺めていると子供の頃自作して遊んだ竹トンボを思い出します。(T)

11月19日(木) 雨

HONDA兄弟船
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品川埠頭ではよく似た色、よく似た形の大型船(勝手に兄弟船と名付けています)が隣り合って停泊しているのを時々見かけます。今回の兄弟船はHONDA兄弟船と呼ぼうと思います。船からは次々と自動車が吐き出され、埠頭を埋めていきます。どこの工場で生まれた車たちなのかな。(T)

11月13日(金) 雨

オバマ大統領来日
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下の道路、海岸通りは渋滞、その上を走る首都高には車が見えません。この写真を撮ったすこし後、パトカーに前後を守られた車の一団が首都高を通過していきました。オバマ大統領の一行だと思います。オバマさんはどの車に乗っていたのかな。(T)

11月6日(金) 晴れ

品川ユニットロードターミナル上屋
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品川内貿埠頭で貨物の一時保管倉庫「品川ユニットロードターミナル上屋」の建設が進んでいます。ネットで調べてみると、これまで3棟あった倉庫を1棟にまとめる計画のようです。面積は18,000平方メートル、一時保管される貨物は主に北海道から輸送されてくる新聞用の紙やパルプのようです。(T)

11月3日(火) 晴れ

汚泥処理工場跡地
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昭和6年、芝浦汚水処分場として運転が開始された処理工場です。レンガ造り、円筒形の味わいのある建造物でしたが昨年全部の建造物が取り払われました。

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跡地の一部に臨時の保育施設が建つとのこと、その工事が始まっています。(T)

10月29日(木) 曇り

オオツノカメムシ
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朝、いつものようにベランダに出てみるとベランダの柱に変わった形をした虫が止まっています。デジカメで撮影、ちょっと捕まえて観察しようと容器を取りに部屋に戻りもう一度ベランダに出てみると虫はいなくなっていました。図鑑で調べるとオオツノカメムシのようです。割と珍しい虫とのこと、どこから来たのかな。(T)

10月27日(火) 晴れ

雲取船団
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京浜運河沿いに面白い形をした船の一団が係留されています。東京港建設事務所に所属する「雲取船団」です。浚渫船「雲取」、押船「金剛丸」、土運船「しゅんかい」など7隻で構成されています。この船団は東京港を掘るのが仕事です。

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金剛丸がしゅんかいを押して東京港へ出勤です。(T)

10月7日(水) 雨

横浜方面
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秋雨前線が停滞、雨の日が続きます。数日前の秋晴れの日、ベランダから横浜方面を撮りました。朝日をあびて白く輝く3つの対になった構造物が見えます。左側の洗濯ばさみのようなのは鶴見つばさ橋、右側の2本の煙突は横浜火力発電所の排気塔(200m)、その少し左のH形の橋は横浜ベイブリッジです。台風18号が通過して秋晴れになるのを待っています。(T)

<シルク> 

2007年 カナダ・フランス・イタリア・イギリス・日本 109分 
原題 Silk
監督 フランソワ・ジラール
原作 アレッサンドロ・バリッコ「絹」
脚本 マイケル・ゴールディング  フランソワ・ジラール
撮影 アラン・ドスティエ
音楽 坂本龍一
出演 マイケル・ピット  キーラ・ナイトレイ  アルフレッド・モリーナ
   役所広司  芦名星  中谷美紀  ケネス・ウェルシュ  國村隼

19世紀のフランスで、戦争から戻ってきたエルヴェ(マイケル・ピット)は、エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と恋に落ちて結婚し、しあわせに暮らしていました。 その頃、村では蚕の病気が発生し、村の産業である製糸工場を営んでいるバルダビュー(アルフレッド・モリーナ)に頼まれて、エルヴェは世界で最も美しい絹糸が採れるという遠い東の方にある、日本に蚕の卵を買い付けに行くことになるのでした。 エルヴェは遠く困難な旅の末、日本に辿り着き、銃の取引もしている闇の実力者の原十兵衛(役所広司)と取引し、無事に蚕の卵を買い付け、帰国することが出来ました。 二度目に日本に行き、国に戻ってからは、エルヴェは十兵衛の傍らにいた少女(芦名星)の面影を忘れることが出来ず、次の買い付けの頃は日本は幕末の混乱期で政情不安な時期であったにも拘らず、他の人の反対を押し切って日本へと向うのですが…。

フランスの場面も日本の場面も風景の美しさに堪能できました。 また、こんな時代に蚕の卵の取引が行われていたことに驚きました。 マイケル・ピットはガッチャンコでしたが、女優さんたちは美女ばかりだし、映像が幻想的で美しいのでステキでしたが、ジメジメした雰囲気が好みではなかったので眠気を抑えるのが大変でした。 でも最後にエルヴェがエレーヌの気持ちの切なさを理解し、本当に愛していたのはエレーヌだとやっと気付くところは、今さらと思いながらも温かい気持ちになれるのではないでしょうか。 妻と一緒に作り上げた庭園の中にお墓を建て、庭園を見つめるエルヴェの中には後悔と妻を愛おしむ心が感じられました。 
女性たちの手の動かし方が変だったのと、個人的には日本人は日本語で話して欲しいので、幕末の人があんなにペラペラと英語を話すのには違和感を持ってしまい、あまりいい気持ちにはなれませんでした。 
C D

<図鑑に載ってない虫> 

2007年 日本 103分
監督 三木聡
脚本 三木聡
撮影 小松高志
音楽 坂口修
出演 伊勢谷友介  松尾スズキ  菊地凛子  岩松了
   ふせえり  水野美紀  松重豊  笹野高史

フリーライターの俺(伊勢谷友介)は、月刊黒い本の美人編集長(水野美紀)から“死にモドキ”というものを探して臨死体験をして、その記事を書くようにと命じられます。 以前その取材をカメラマンの真島(松重豊)に依頼したが、行方不明になってしまったというのです。 俺は相棒のエンドー(松尾スズキ)と一緒に、まずは臨死するために必要な死にモドキについての手掛かりを探るため、真島の家を訪ねると、ヤクザの目玉のおっちゃん(岩松了)に出会います。 その後も死にモドキを捜す途中でリストカットマニアのサヨコ(菊地凛子)や、チョロリ(ふせえり)と出会い、賑やかながら命がけの冒険をし、遂に死にモドキなる虫を採集し、臨死実験をするのですが…。

<亀は意外と速く泳ぐ>も、<転々>も好きなので、同じ監督の作品ということで楽しみにしていました。 相変わらずバカバカしいことを必死に実行し、クスッと笑えるギャグが満載で、最後までどうなることやらと楽しませてもらえました。
尤も題名に惹き付けられて、途中でやっぱりそんなものかと退席する真面目な人には向かなそうです。
B B

<傷だらけの男たち> 

2006年 香港 114分
原題 Confession of Pain
監督 アンドリュー・ラウ  アラン・マック
脚本 フェリックス・チョン  アラン・マック
撮影 アンドリュー・ラウ  ライ・イウファイ
音楽 コンフォート・チャン
出演 トニー・レオン  金城武  スー・チー  シュー・ジンレイ
   チャップマン・トー  ユエ・ホア  ヴィンセント・ワン  エム・ウォン

2003年のクリスマスにポン刑事(金城武)は上司のラウ・チンヘイ警部(トニー・レオン)と共に、かねてから追っていた連続殺人犯を逮捕。 しかしポンが疲れて家に戻ると同棲していた恋人のレイチェル(エム・ウォン)はベッドで自殺していました。 それから三年、ポンは私立探偵になっていましたが、未だに恋人の死から立ち直れず、アルコールに依存する毎日でしたが、ビール会社のキャンペーンガールで酒場で働くフォン(スー・チー)と付き合っていました。 一方ラウは、香港の億万長者チャウ(ユエ・ホア)の一人娘で写真家のスクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、幸せな生活を送ろうとしていましたが、ある日スクツァンの父チャウと執事のマン(ヴィンセント・ワン)が何者かによって殺され、多額の現金が奪われるという事件が起きてしまいます。 警察は強盗殺人事件として取り組み、二人組の犯人が仲間割れして殺し合いをして死体で発見されたとしてこの事件を解決したのですが、スクツァンは用心深かった父が容易なことで見ず知らずの人を家の中に入れるはずがないと、事件に不審を持ち、私立探偵のポンに捜査の依頼をするのでした。 ラウの口利きで担当刑事のチョイ(チャップマン・トウ)から資料を提供されたポンは、捜査を始めるのですが…。

観ている人は、始めから犯人はラウだと判ると思うのですが、ラウとポンの友情やそれぞれの過去を描き、スリリングに展開していきます。 ポンの心の傷は現在の事件に絡めて描かれていて、その描かれ方が素晴らしかったので、過去を引きずっている翳のようなものを感じ素晴らしかったと思います。 それに対しラウの方は、計画の一部にされてしまうストーカーの存在が解り難かったですし、ラウのスクツァンに対する心情がハッキリ分からなかったし、最後の方でラウに関してのConfession of Painが一気に語られてしまうので、内容はかなり大変なものであるにも関わらず、手短で簡単に明かされてしまった感じが否めませんでした。 スー・チーの演じたフォンに至っては、人物造形が全く描かれて無く、画面を華やかにするために配置したというだけの印象を受けました。  
C B

<フォーガットン> 

2004年 アメリカ 91分
原題 The Forgotten
監督 ジョゼフ・ルーベン
脚本 ジェラルド・ディペゴ
撮影 アナスタス・N・ミコス
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 ジュリアン・ムーア  ドミニク・ウェスト  ゲイリー・シニーズ
   アルフレ・ウッダード  ライナス・ローチ  ロバート・ウィズダム

14ヵ月前に飛行機事故で9歳の息子サムを失ったテリー・パレッタ(ジュリアン・ムーア)は、悲しみに打ちひしがれ、精神科のマンス医師(ゲーリー・シニーズ)の診療を受けていましたが、息子の思い出に浸る毎日を過ごしていました。 そんなある日、テリーは夫ジム(アンソニー・エドワーズ)とサムの三人が写っているはずの写真からサムの姿が消えていることに気付きます。 そればかりでなく大切にしていたビデオやアルバムからサムの姿が消えてしまったのでした。 ジムは始めから子供はいなかったと言うし、マンス医師は流産したショックで息子を創り出したのだと言うのです。 強い衝撃を受けたテリーは、サムの存在を立証しようと、同じ飛行機に乗って娘ローレンを失った元プロ・ホッケー選手アッシュ(ドミニク・ウェスト)を訪ねるのですが、アッシュは娘などいないと言い、警察に通報するのでした。 警察が来てテリーを連れ去った直後、アッシュはテリーの剥がした壁紙の下から現れた絵から娘ローレンを思い出し、警察に事情を説明しテリーを解放してもらおうとするのですが、テリーは既に安全保障局のデイトン(ロバート・ウィズダム)が引き取った後でした。 アッシュは、安全保障局のデイトンにテリーの釈放を要求しますが、聞き入れないので無理矢理テリーを逃がすのでした。 このため二人は警察からも安全保障局からも追われることとなります。 そんな中、ただ一人ニューヨーク市警のアン・ホープ刑事(アルフレ・ウッダード)は安全保障局の動きを不審に思い、テリーに接触しようとするのですが…。

子供を亡くしたと思っていたのはもしかしたらテリーの妄想なのか、あるいは何か陰謀に巻き込まれたのかと思わせ、誰もテリーを信じようとしないのだが、という最初の設定は秀逸だったのですが、たった一人彼女に理解を示していたホープ刑事が突然宇宙の彼方に飛んでいってしまった時には、何だか訳がわからず呆気にとられてしまいました。 せっかく面白そうと思っていたのに、犯人は宇宙人(ライナス・ローチ)で、目に見えない生体組織(母と子の絆)を調べていただなんて幻滅です。 どうやらテリーがいつまでも息子のことを忘れられなかったというテリーの母性愛の強さによって実験が失敗とみなされ、宇宙人は絆を断ち切ることが出来なかったことの責任を取らされ、いなくなった子供たちは全員親の元に戻って来たようです。 当然ホープ刑事も戻ってきたと思うのですが、そこは描かれていませんでした。
C C

<呪怨 パンデミック> 

2006年 アメリカ 102分
原題 The Grudge 2
監督 清水崇
脚本 スティーヴン・サスコ
撮影 柳島克己
音楽 クリストファー・ヤング
出演 アンバー・タンブリン  アリエル・ケベル  ジェニファー・ビールス
   エディソン・チャン  宇野実彩子  藤貴子  石橋凌

インターナショナル・スクールに通っているアリソン(アリエル・ケベル)は友人のヴァネッサとみゆきにそそのかされ、幽霊屋敷といわれている家に入り押入れに閉じこもっているようにといわれるのですが、そこで何か不思議な感覚に襲われます。 その家はかつて佐伯伽椰子(藤貴子)という女性が夫に殺され息子はお風呂場で溺死し、飼っていた黒猫も殺され、夫は自殺したという家なのでした。
同じ頃、日本に留学していた姉カレン(サラ・ミシェル・ゲラー)が何かの事件に巻き込まれて入院したことを知ったオーブリー(アンバー・タンブリン)は、パサディナに住んでいる病気の母の代わりに東京にやって来ます。 オーブリーは、姉がうわごとのようにあの家に近づいてはいけないと言い、何かに怯えている様子に困惑しますが、その後姉は病院の屋上から投身自殺をしてしまうのでした。 香港の記者イーソン(エディソン・チャン)から姉に起きた事件の概要を聞いたオーブリーは、廃墟となっている家に行ってみるのでした。
シカゴで暮らしている母を亡くした少年ジェイクは、父がトリッシュ(ジェニファー・ビールス)という女性と再婚したのですが、なかなか継母に馴染めずにいました。霊感の強いジェイクは、アパートの隣の部屋に引っ越してきたばかりのフレミング家から変な音がすると気になってしかたありません…。

ハリウッド版<THE JUON/呪怨>の第二弾。 佐伯伽椰子(藤貴子)の母が病んだ人の治療をしていて、その悪霊を毎日伽椰子に食べさせていたなど、アメリカにまで広まってしまった呪いの源が明かされたものの、止める事はできずますます怨念はエスカレートしていきます。 なかなか雰囲気はあるし、呪怨のシリーズもこなれてきた感じはするのですが、呪いの源が分かったとはいえ何か釈然としません。 相変わらずドンドン人が変死するのですが、慣れてしまったせいか怖くないというのが不思議な映画でした。 
D D 

<最高の人生の見つけ方> 

2007年 アメリカ 97分
原題 The Bucket List
監督 ロブ・ライナー
脚本 ジャスティン・ザッカム
撮影 ジョン・シュワルツマン
音楽 マーク・シェイマン
出演 ジャック・ニコルソン  モーガン・フリーマン  ショーン・ヘイズ
   ビヴァリー・トッド  ロブ・モロー  アルフォンソ・フリーマン  ロイナ・キング

家族に愛され、物知りでクイズが得意、TVのクイズ番組で答えを当てるのが唯一の楽しみという真面目で実直な自動車整備工カーター・チェンバーズ(モーガン・フリーマン)。 一代で莫大な富を築いたもののその傲慢さから家族に棄てられ、仕事だけが命という実業家のエドワード・コール(ジャック・ニコルソン)。 たまたま二人部屋の病室で一緒になった二人は、共に末期癌と診断され、余命5ヶ月と宣告されたのでした。 カーターは大学時代の恩師に教えられた死ぬまでに叶えたいと思うバケットリストを書き出してみるのですがゴミ箱に棄ててしまいます。 これを拾い読んだエドワードは、二人で死ぬ前に遣り残したことのリストを作り、それを順番に実現させていこうと提案します。 二人で病院を抜け出し、書き出した内容を順番に実現させていくのですが…。

治療の副作用でトイレで吐いてしまったり、寝ている時も苦しくて体を震わせてしまう様子なども描かれてはいましたが、至って健康そうに病院を脱走し、スカイダイビングをしたり、自動車レースをしたり、アフリカの国立公園のようなところをジープで走ったりと、至極元気に振舞っています。 二人とも生活環境は異なっていても世間から見れば恵まれた人たちで、死ぬ前にやっておきたい事にしてはリアリティーがなさ過ぎるとは思いますが、とてもステキなファンタジーでした。 
冒頭のチョモランマ登山は、モーガン・フリーマンの声で語られていたので、余命を言い渡されている人が登山するなんて凄すぎると思っていたのですが、最後に登山したのはエドワードの秘書トマス(ショーン・ヘイズ)だと分かります。 エドワードの遺灰の埋められたところに、カーターの遺灰を持って来て、荘厳な景色を見るという最後の項目に達成の印をつけ、その全てクリアしたバケットリストと共に、埋葬しに来たのだと分かると、何だか温かい気持ちになれしみじみとさせられてしまいました。 二人の計画の日程を淡々と決めていくエドワードの秘書(ショーン・ヘイズ)は、出番は少ないものの、エドワードへ憎まれ口を言いながらも上司思いの感じのする会話が楽しく、とても印象的でした。 
最高の人生の見つけ方という題名の意味はよく分からなかったですが、“コピ・ルアク”ってコーヒー、ちょっと気持ち悪いような気がしますが、一度飲んでみたいと思いました。
C B

<ヴィーナス> 

2006年 イギリス 94分
原題 Venus
監督 ロジャー・ミッチェル
脚本 ハニフ・クレイシ
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
音楽 コリーヌ・ベイリー・レイ
出演 ピーター・オトゥール  レスリー・フィリップス  ジョディ・ウィッテカー
   リチャード・グリフィス  ヴァネッサ・レッドグレーヴ  ブロンソン・ウェッブ

若き日には数々の浮名を流した往年の人気スターのモーリス(ピーター・オトゥール)でしたが、今は70代になり端役や死体の役などが多くなり、妻ヴァレリー(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)とも別居し、一人暮らしで、老優仲間のイアン(レスリー・フィリップス)やドナルド(リチャード・グリフィス)とダイナーで食事するのが楽しみの毎日になっていました。 そんな折、イアンが姪の娘ジェシー(ジョディ・ウィッテカー)をあずかる事になり、ジェシーの使うものなどを買い込んで一緒に生活するのを楽しみにしていた。 しかしイアンのところに姪が来て間もなく、モーリスは助けを求められます。 料理が全然出来ず、乱暴な言葉遣いで無作法だからどう付き合ってよいか分からないと言うのです。 モーリスは、若くてはつらつとしたジェシーを見ているだけでウキウキし心ときめかせます。 何かとジェシーにちょっかいを出し、お節介を焼いてジェシーを誘うようになるのですが、ジェシーは同じ年頃の男性(ブロンソン・ウェッブ)に夢中で、そんなモーリスをおちょくってしまうのですが…。

孫ほども年の離れた女性にどうしようもなく惹かれ、無邪気に心ときめかしてしまう男性を演じるピーター・オトゥールが愉快で、まるでピカソの晩年の絵を見ているような感覚になり、年取ると若ければどんなアバズレでも良くなるのかな~とか、老いるとますますエロくなっていくのかなんて思いながら楽しく観賞しましたが、また心温まるドラマでもありました。 どんな人でも齢には勝てないという悲哀や、老いても生に執着する様子、どんなにコケにされても優しくなれ、何かあると老いた妻という我儘さやそれを半ば呆れながらも優しく見守っている妻のおおらかさがステキでした。   
A A

<チャプター27> 

2007年 カナダ アメリカ 84分
原題 Chapter 27
監督 J・P・シェファー
原案 ジャック・ジョーンズ「ジョン・レノンを殺した男」
脚本 J・P・シェファー
撮影 トム・リッチモンド
音楽 アンソニー・マリネリ
出演 ジャレッド・レト  リンジー・ローハン  ジュダ・フリードランダー
   アーシュラ・アボット  マーク・リンゼイ・チャップマン

1980年12月8日にジョン・レノンが何故暗殺されてしまったのかを、犯行に至るまでの犯人の三日間の心の闇を描こうとしたドラマです。
12月6日、ジョン・レノンのファンで「ライ麦畑でつかまえて」に心酔するマーク・デヴィッド・チャップマン(ジャレッド・レト)は、ジョンに会いたいとはるばるハワイからニューヨークにやって来るのでした。 空港からタクシーでジョンの住むダコタ・ハウスの前まで直行し、そこでジョンに会うチャンスをひたすら待ち受けるのでした。 そこには彼と同様にジョンを待ち受けるファンやマスコミに写真を売ろうとするカメラマンたちで賑わい、いろいろジョンについて噂しながら待っていました。 マークがちょっと席を外した時にジョンが通り過ぎたりもするのですが、それでも次のチャンスをと待っていて、ニューヨーカーのジュード(リンゼイ・ローハン)やカメラマンのポール(ジュダ・フリードランダー)と知り合い、ファン同士会話しながら待つのでした。 長い時間待って、やっとジョンを間近に見ることが出来、声を掛けてもらってレコードのジャケットにサインをもらうのですが…。 

事件当時ニュースを聞いてビックリしたのを今でもよく覚えています。 マーク役をしているジャレッド・レトは、役作りのために30キロも体重を増やしたというのですが、はじめマークを演じているのがジャレッド・レトだとはとても思えませんでしたし、その成りきり振りが迫力ありました。 マークの心の中を話している語りの部分や他の人に対してのしつこさがとても怖ろしく、観ている者までストーカーされている気分になってしまいます。 どうして殺されなければならなかったのかについては全然解りませんでしたが、こんな人に狙われてしまったらどうすることも出来ないと思わせられる作品でした。 監督は事件当時一歳だったというのですから、時の経つのは早いものだと思いました。 
B C

<サバイバル・アイランド> 

2006年 アメリカ イギリス ルクセンブルク 95分
原題 Three
監督 スチュワート・ラフィル
脚本 スチュワート・ラフィル
撮影 トニー・イミ
音楽 リチャード・ハーヴェイ
出演 ビリー・ゼイン  ケリー・ブルック  フアン・パブロ・ディ・パセ

実業家のジャック・マドセン(ビリー・ゼーン)と妻のジェニファー(ケリー・ブルック)は、友人のビル(トッド・コリンズ)とゲイル(ガブリエル・ジョーダン)と共にリチャーズ船長(グレイ・ブロケット)の船に乗って、カリブ海のクルージングに出掛け、楽しんでいました。 ところが、乗務員のマニュエル(フアン・パブロ・ディ・パセ)の態度が悪いと船長がマニュエルをクビにすると、マニュエルは腹を立てて海に飛び込むのでした。 飛び込む際、持っていたタオルを火の点いているガスコンロに投げ捨てたため、船は火事になり沈没してしまい、乗っていた人たちは海の真ん中に投げ出されてしまうのでした。 ジェニファーは泳ぎながら何処とも分からない無人島に流れ着き、船長の死体を発見します。 そしてしばらくするとマニュエルが流れ着いているのを発見し、二人で互いに力を合わせ、とりあえずその辺にあるもので日差しを避ける小屋を作り、漁をしたりしてサバイバル生活を始めるのでした。 そんな生活に慣れてきた頃、マニュエルは漁をしに行った先で、ジャックが気を失っているのを見つけ、連れ帰ります。 再会したジャックとジェニファーは喜び合うのですが、ジャックは傷が癒えると共に、マニュエルが火災の時にシュノーケルを持って逃げたことに不審を抱き始め、ジェニファーに話すのですが、ジェニファーはジャックの言うことを聞き入れずマニュエルと親しそうな態度をとるため、ジャックは妻とマニュエルの関係を疑い始めるのでした。 そして次第に三人の関係がギクシャクして行き…。

無人島に流れ着いてからの三人のスリリングな関係もそれなりに面白いですが、ケリー・ブルックの美しさやセクシーな感じが見どころの作品のようでした。 クルージングに出かける前にマニュエルが地元の女性に手酷く当たったため、その女性がマニュエルやクルージング客を呪術によって呪ったということのようですが、最後の辺りで呪術の様子と共に起こっていくジャックとマニュエルの闘争は、とても迫力があって楽しめるのではと思いました。 でも最後に大きな船が来た時、ジェニファーは何故ジャックが居る事を言わなかったのでしょう。 一人だけ助かっても、その後の人生楽しいかな~って思いました。 
C D

<ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた> 

2007年 アメリカ 108分
原題 Waitress
監督 エイドリアン・シェリー
脚本 エイドリアン・シェリー
撮影 マシュー・アーヴィング
音楽 アンドリュー・ホランダー
出演 ケリー・ラッセル  ネイサン・フィリオン  シェリル・ハインズ
   エイドリアン・シェリー  ジェレミー・シスト  アンディ・グリフィス

アメリカ南部の田舎町のダイナー“ジョーズ・パイ”でウエイトレスとして働いているジェナ(ケリー・ラッセル)は、美味しいパイを作る天才的な女性で、その時々の自分の気分を表現した彼女の作るパイは人気メニューでしたが、家庭では嫉妬深く暴力的な夫アール(ジェレミー・シスト)に悩まされていました。 同じ職場で働く友人のベッキー(シェリル・ハインズ)とドーン(エイドリアン・シェリー)に相談して、隣町で開かれるパイ・コンテストに出場して優勝し人生を変えたいと、家出を決意するのですが、直ぐに夫に見つかり連れ戻されてしまいます。 その上望んでいない妊娠に気付き、産婦人科に行きますが、そこで出会った産婦人科医ポマター先生(ネイサン・フィリオン)に心惹かれ、ポマター先生も婦人科の研修医の妻がいたのですが、二人は次第に愛し合うようになってしまうのでした。 
出産の日、アールは出産のビデオを撮ろうと大喜びだったのですが、ジェナは子供を産み終えると、アールに別れを告げるのでした。 同じ日に手術したオーナーのジョー(アンディ・グリフィス)は手術の経過が思わしくなく亡くなってしまいます。 ジェナはジョーから手術前に渡された封筒を思い出し開けてみると、ジョーが描いたジェナの笑顔の絵と、お店をジェナに引き継いでという手紙が入っているのでした。 ジェナは娘にルル(ソフィ・オストロイ)と名付け、パイのコンテストに出場し優勝して、子育てをしながら今まで以上に美味しいパイを作ってお客に振舞うのでした。  

女性が作った映画らしく、夫への不満、妊娠による不安や戸惑い、新たな出発など心優しく綴っています。 でもジェナの作るパイの色がどぎつ過ぎてあまり美味しそうに感じなかったのが難点でした。 体に良くなさそうで食べたくない感じがしたのですが、他の人はどう感じたのかな? それとアールってジェナを所有しているつもりでいて、常にジェナを支配しようとしているところが鬱陶しいのですが、暴力を振るったかと思ったら泣き出したりで、だいぶトロイ人のようです。 きちんと仕事はしているようだし、可愛いところもあるので、一概に悪い夫とは言えないところが面倒で、別れるって言い出しにくいよな~と思っていました。 だから別れると叫んだ時はよく言ったと拍手だったのですが、叫んだだけで本当に別れてくれたとは信じられない気がしました。 コメディにしてはちょっとテンポが重くて乗りにくかったのですが、ジェナとオーナーのジョーとの心温まるやりとりが楽しかったです。  
エイドリアン・シェリー監督の女性ならではの作品が楽しみでしたのに、見られなくなってとても残念です。 ご冥福をお祈りします。
C C

<魍魎の匣> 

2007年 日本 132分
監督 原田真人
原作 京極夏彦「魍魎の匣」
脚本 原田真人
撮影 柳島克己
音楽 村松崇継
出演 堤真一  阿部寛  椎名桔平  宮迫博之  田中麗奈  黒木瞳
   マギー  堀部圭亮  荒川良々  笹野高史  宮藤官九郎  柄本明

1952年、探偵の榎木津礼二郎(阿部寛)は、元有名女優の柚木陽子(黒木瞳)から、失踪した娘加菜子の行方を捜すよう依頼されます。 同じ頃、作家の関口巽(椎名桔平)はカストリ雑誌から連続美少女バラバラ殺人事件の記事を書くように言われ、中禅寺敦子(田中麗奈)と共に事件に関係していると思われる怪しげな新興宗教団体を調べ始めるのでした。 謹慎中の木場刑事(宮迫博之)の後輩の青木刑事(堀部圭亮)は、連続美少女バラバラ殺人事件を担当していましたが、柚木陽子の娘が失踪したことを知り、陽子の大ファンの木場刑事に声を掛け協力を求めるのでした。 そんな時、加菜子が駅のホームから突き落とされ瀕死の重傷を負った現場に青木刑事が遭遇、加菜子は病院に運び込まれますが、駆けつけた陽子は美馬坂幸四郎(柄本明)の経営する巨大な箱の形をした医学研究所に連れ去ってしまうのでした。 陰陽師で古本屋の主人、京極堂こと中禅寺秋彦(堤真一)もこれらの事件の相談を受け、事件に乗り出すのでした。 それぞれの事柄が繋がっていくに連れ、事件の全容が明らかになっていくのですが…。 

京極夏彦原作の<姑獲鳥の夏>に続く“憑物落とし”の京極堂が活躍(?)する“京極堂シリーズ”の第2弾です。
豪華な俳優陣でそれなりに面白いストーリーなのですが、面白い割には間延びして盛り上がらない感じを受けました。でもそれぞれの俳優さんの演技が楽しかったですし、悪役の宮藤官九郎さんや柄本明さんの怪演も面白かったです。 
C C

<転々> 

2007年 日本 101分
監督 三木聡
原作 藤田宜永「転々」
脚本 三木聡
撮影 谷川創平
音楽 坂口修
出演 オダギリジョー  三浦友和  小泉今日子  吉高由里子  平岩紙
   岩松了  ふせえり  松重豊  広田レオナ  岸部一徳

大学8年生の竹村文哉(オダギリジョー)は、84万円の借金が返せなくて、借金取りの福原愛一郎(三浦友和)に威されていたのですが、ある日文哉は福原に一緒に井の頭公園から霞が関まで東京散歩をしたら、100万円をあげると持ちかけられます。 変なことを言い出すものだと警戒する文哉でしたが、借金を返せる当てがないので話を受け入れることにし、二人の東京散歩が始まるのでした。 歩き始めて調布の飛行場に来た辺りで、福原は文哉に、カッとして殴ったら妻(宮田早苗)が死んでしまったので、これから桜田門の警視庁まで自主しに行くのだと旅の理由を話すのでした。 話を聞いた文哉は、殺人ではなく障害致死なのだし、自首するのなら死体が見つからないうちに早く最寄の警察にするべきと言います。 
一方、福原の妻が働いているスーパーざっくりでは、従業員の国松(岩松了)、仙台(ふせえり)、友部(松重豊)が、出勤してこない福原の妻の噂をし、三人で福原の家を訪ねたのですが、家の前で岸部一徳(岸部一徳)が出演する映画のエキストラにスカウトされ、撮影に同行してしまうのでした。

行く先々で面白いモチーフが散りばめられた、とぼけた雰囲気の楽しいロードストーリーでした。 
スーパーの従業員三人組が良いアクセントになってストーリーが進行していましたし、岸部一徳と出会うと良い事があるという都市伝説、偽親戚した時に知り合った絵描き(広田レオナ)や正直時計店店主など、個性的な脇役の人たちが愉快でしたし、スナック時効のママでイミテーションの妻麻紀子(小泉今日子)や麻紀子の姉の娘ふふみ(吉高由里子)との擬似家族は、良い雰囲気で何だかとても癒されました。 ただ単に桜田門の警視庁まで自首しに行くだけの話なのですが、ギャグの積み重ねのような感じが楽しかったです。 引っ越す前に住んでいた辺りや友達とよく歩いたりした場所が多く写っていたので、あと何年か経ったらもう一度この映画を見てみたいです。
B B

<スマイル 聖夜の奇跡> 

2007年 日本 124分
監督 陣内孝則
原作 陣内孝則「スマイル 聖夜の奇跡」
脚本 陣内孝則  金子茂樹
撮影 村埜茂樹
音楽 菅野祐悟
出演 森山未來  加藤ローサ  田中好子  綿貫智基  立花裕大  
   岡本杏理  谷啓  松重豊   

タップダンサーになることに挫折した佐野修平(森山未來)は、大学時代の恋人で地元北海道でフィギュア・スケートのコーチをしている山口静華(加藤ローサ)を訪ねます。 結婚の許しを請うため静華の実家を訪ねますが、父親の出した条件は自分の主催するアイスホッケーの弱小チーム“スマイラーズ”を勝利させることでした。 アイスホッケーなどしたことのない修平でしたが、大学で学んだ児童心理学やタップダンスのリズムを取り込んだ独自の練習法で少年たちのヤル気を引き出し勝利に導いていくのでした。 

それぞれの子供たちの家庭事情や、もともと実力はありそうなのに、人数が少ないので疲れてきてしまうからと個性的な子供たちを部員にスカウトしていく様子、チームのエース昌也とフィギュア・スケートをしている美少女との儚い恋の行方など、楽しく描いています。
試合のシーンは観ていてよく分からなかったのですが、迫力や雰囲気は十分伝わってきました。
<がんばれ!ベアーズ>のように、元気をもらえそうな作品でした。
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<銀色のシーズン> 

2008年 日本 108分
監督 羽住英一郎
脚本 坂東賢治
撮影 藤石修
音楽 佐藤直紀
出演 瑛太  田中麗奈  玉山鉄二  國村隼  青木崇高
   佐藤江梨子  田中要次  杉本哲太  

寂れたてしまった桃山町営スキー場では、町おこしのためにスキー場に教会を建てて結婚式を挙げるイベントを考え、その結婚式の第一号カップルとして三日後に式を控えた花嫁の綾瀬七海(田中麗奈)を迎えたところでした。 結婚式の時カップルでスキーをして招待客に挨拶することになっているのですが、七海はスキーが全然出来ず、花婿は当日にならないと来られないとのことで、偶然に出会った城山銀(瑛太)が指導することになるのでした。 銀は、スキー場で小鳩祐治(玉山鉄二)、神沼次郎(青木崇高)の三人でスキー指導や整備など、何でも屋として働いていましたが、賭けスキーやスキーにわざと当たって賠償金を要求する当たり屋まがいのことをしているので、町内では雪猿と呼ばれ、お騒がせ屋として周囲を困らせていたのでした。 銀は七海にも高いレッスン料を要求するにも拘らず教え方が乱暴で、七海はなかなか上達しません。 七海は北原エリカ(佐藤江梨子)から銀の過去を聞かされますが、七海もまた大きな心の傷を負っていたのでした。

19歳の時にはトップスキーヤーとしてモーグルの大会に出場する町内の期待の星だった銀。 大きな大会で頑張りすぎて怪我をしてから選手になることを諦めていました。 エリカばかりでなく、町内のまとめ役瀬戸(國村隼)や、パトロール隊長の宮部(杉本哲太)はそんな銀に早く立ち直って欲しい思っています。 結婚を約束した最愛の男性が突然事故死し、そのショックで心を病んでしまった七海。 もう結婚式になど誰も出席者がいないというのに結婚式のことを考えボンヤリしているのでした。 と、そこまでの設定は良いとしても、式の前日の夜に銀たち雪猿が悪ふざけして雪崩を起こしてしまい、式場が崩壊したことで町内は大騒ぎになりますが、七海は結婚式が出来なくなったのでホッとしたというのにはオドロキでした。 どちらもあまり反省していないようだし、そのことを桃山町の人たちは簡単に許してしまったようです。 その後、直ぐに立ち直った銀がモーグルの大会に出場することになると、町内上げての応援なのですから恐れ入りましたといった感じです。 こんな若者たちは大迷惑とは思うものの、雄大な白銀の映像が美しかったですし、スキーの技が素晴らしかったし、町内の人たちの優しさがステキなファンタジーでした。
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<中国の植物学者の娘たち> 

2005年 カナダ・フランス 98分 
原題 Les Filles du Botaniste
監督 ダイ・シージエ
脚本 ダイ・シージエ  ナディーヌ・ペロン
撮影 ギイ・デュフォー
音楽 エリック・レヴィ
出演 ミレーヌ・ジャンパノイ  リー・シャオラン  リン・トンフー
   グエン・ニュー・クイン  ワン・ウェイドン

三歳の時、1976年の大地震で両親を失い、身寄りがなく孤児院で育ったリー・ミン(ミレーヌ・ジャンパノイ)は、孤児院の院長(グエン・ニュー・クイン)の言い付けで、湖の中になる小島の植物園で暮らしている昆林医科大学の植物学者チェン教授(リン・トンフー)のところに1ヵ月半の予定で実習に訪れます。 教授の厳しい教えに耐えられなくなって孤児院に帰ろうかと思っているミンを、チェン教授の娘アン(リー・シャオラン)が慰めるのでした。 アンも10歳の時母を亡くし、父には召使のように使われ、寂しい想いをしていたので、境遇が似ているからと二人は直ぐに仲良くなるのですが、次第に友情以上の感情を持ち始め、互いに愛し合うようになってしまいます。 
そんなある日、軍人でチベットに駐留しているアンの兄タン(ワン・ウェイドン)が休暇で戻って来ます。 チェン教授はミンをタンの嫁にしようと思い、二人を近づけようとするのですが…。

同性愛をタブーとしている中国では撮影許可が下りなかったため、ベトナムでロケを行ったのだといいます。 
ロケ地の中国との国境、ベトナム北部の世界遺産にも登録されているハロン湾周辺の美しい風景と、艶やかな緑の中での二人の美しい女性にうっとりさせられます。 官能的な部分も上品で、エリック・レヴィの音楽に支えられ、しっとりとした美しい作品になったと思います。 でも同性愛がいけないこととは思いませんが、自分たちの欲望のために家族を利用し巻き込んだのですから、彼女たちの罪は重いと思います。 裁判で教授が心臓病ではなく同性愛という病気で亡くなったのだからといわれ、極刑を言い渡されても同情は出来ませんでした。
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<消えた天使> 

2007年 アメリカ 105分
原題 The Flock
監督 アンドリュー・ラウ
脚本 クレイグ・ミッチェル  ハンス・バウアー
撮影 エンリケ・シェディアック
音楽 ガイ・ファーレイ
出演 リチャード・ギア  クレア・デーンズ  アヴリル・ラヴィーン
   カディ・ストリックランド  レイ・ワイズ  ラッセル・サムズ  マット・シュルツ

18年間公共安全局で性犯罪登録者の監視を続けてきたエロル・バベッジ(リチャード・ギア)は、もうじき退職なので、後任のアリスン・ラウリー(クレア・デーンズ)に仕事の指導と引継を命じられました。 二人で担当地域を巡回しますが、アリソンはエロルが登録されている人の再犯を確信して動いている姿勢や強引で行き過ぎたやり方に反撥を覚えるのでした。 そんな時若い女性の行方不明事件が発生します。 家出の可能性もあるといわれる中、エロルは自分の監視している登録者の中に必ず犯人がいると確信を持って捜査に当たるのでした。

<インファナル・アフェア>三部作のアンドリュー・ラウ監督のハリウッド・デビュー作で、性犯罪の件数が多いアメリカでは性犯罪歴の登録や公開するという制度を背景に、再犯率が高いといわれている性犯罪者を監視するベテラン監察官と新人監察官を描いています。 過去に救えたかもしれない人を救えなかったことを苦悩する主人公の正義感の強さや信念が強いゆえに引き起こす暴走を、スタイリッシュな映像でスリリングに綴っていますし、始めはバベッジの行動に批判的だったアリスンが次第にバベッジを理解していく様子もよく描かれていました。 公共安全局の監視員というのは、過去に性犯罪を犯した人を監視するために面接して廻るという職業で、銃の携帯は認められていないようですし、警官とは違って行動は著しく制限されているようです。 そういうこともやりきれなさを感じてしまう一因になっているのかもしれません。 テーマの闇の深淵を覗いているとその深淵からも覗かれているのだという状況を、リチャード・ギアが熱演していたと思いました。
犯罪者の更正を全然信じていない主人公の行動は、人権を侵害するものですし許せないと思いますが、一方で同じ趣向の犯罪者がネットで知り合い、互いに惹かれあって新たな犯罪を引き起こすことなどが実際に起きているとは恐ろしいことと思いました。
B B