<ヴィーナス> 

2006年 イギリス 94分
原題 Venus
監督 ロジャー・ミッチェル
脚本 ハニフ・クレイシ
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
音楽 コリーヌ・ベイリー・レイ
出演 ピーター・オトゥール  レスリー・フィリップス  ジョディ・ウィッテカー
   リチャード・グリフィス  ヴァネッサ・レッドグレーヴ  ブロンソン・ウェッブ

若き日には数々の浮名を流した往年の人気スターのモーリス(ピーター・オトゥール)でしたが、今は70代になり端役や死体の役などが多くなり、妻ヴァレリー(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)とも別居し、一人暮らしで、老優仲間のイアン(レスリー・フィリップス)やドナルド(リチャード・グリフィス)とダイナーで食事するのが楽しみの毎日になっていました。 そんな折、イアンが姪の娘ジェシー(ジョディ・ウィッテカー)をあずかる事になり、ジェシーの使うものなどを買い込んで一緒に生活するのを楽しみにしていた。 しかしイアンのところに姪が来て間もなく、モーリスは助けを求められます。 料理が全然出来ず、乱暴な言葉遣いで無作法だからどう付き合ってよいか分からないと言うのです。 モーリスは、若くてはつらつとしたジェシーを見ているだけでウキウキし心ときめかせます。 何かとジェシーにちょっかいを出し、お節介を焼いてジェシーを誘うようになるのですが、ジェシーは同じ年頃の男性(ブロンソン・ウェッブ)に夢中で、そんなモーリスをおちょくってしまうのですが…。

孫ほども年の離れた女性にどうしようもなく惹かれ、無邪気に心ときめかしてしまう男性を演じるピーター・オトゥールが愉快で、まるでピカソの晩年の絵を見ているような感覚になり、年取ると若ければどんなアバズレでも良くなるのかな~とか、老いるとますますエロくなっていくのかなんて思いながら楽しく観賞しましたが、また心温まるドラマでもありました。 どんな人でも齢には勝てないという悲哀や、老いても生に執着する様子、どんなにコケにされても優しくなれ、何かあると老いた妻という我儘さやそれを半ば呆れながらも優しく見守っている妻のおおらかさがステキでした。   
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