<ココシリ> 

2004年 中国・香港 90分
原題 Kekexili:Mountain Patrol
監督 ルー・チューアン
脚本 ルー・チューアン
撮影 カオ・ユー
音楽 ラオ・ツァイ
出演 デュオ・ブジエ  チャン・レイ  キィ・リャン
   チャオ・シュエジェン  マー・ツァンリン

チベット最後の秘境の地ココシリに生息するチベットカモシカは、毛皮を目当てに乱獲され、絶滅の危機に陥っています。 地元では政府が何もしないので、有志で山岳パトロール隊を結成して密猟者を捕まえようとしていました。 ある日隊員の一人が無惨に殺され、パトロール隊の仲間たちは、何としても密猟者たちを捕まえようと旅に出ることになります。 これを取材しようと記者のガイ(チャン・レイ)は、パトロール隊のリーダー、リータイ(デュオ・ブジエ)に取材を申し込み、同行するのでした。

旅に出て3日目、ゾナイ湖で大量に乱獲した跡を発見。近くで虫を採っていた男女は密猟者を目撃したようですが、暗くてよく見えなかったのだとのこと。 毎年1万頭以上のチベットカモシカが乱獲され監視者たち(パトロール隊)は、埋葬しているのだといいます。 5日目にガス欠している密猟者の車を見つけ、しばらくして密猟者を捕まえますが、銃も毛皮も持っていませんでした。 この時密猟者の20歳の青年が、威嚇した弾に当たって亡くなります。 この人たちは毛皮を剥ぐのを手伝わされただけで食べるために仕方がないのだと言い、主犯については何も知らないというのです。
毛皮は土の中に547頭分も埋めてあって、繁殖期だったのにとリータイは嘆きます。

この後は逮捕した密猟者を引き連れての移動、密猟者が逃げ出す事件が起こりその時隊員の一人が倒れたり、過酷な道行きで食料もガソリンも残り僅かとなり、9日目にはその場から自力で家に戻るようにと言い、結局密猟者たちを解放するのでした。 隊員たちも病気になった人を医者に連れて行くのと密猟者の首領を追うのとの二手に別れます。

食料が底をついてからも、過酷な自然と闘いながらの旅、トラックがエンコしたり、乾いている土の中に飲み込まれるようにして命を失う者、県が経費を出さないのでパトロール隊は自費。 お金が足りないので毛皮の一部を売らざるを得ない状況、密猟者の方が銃や銃弾をたくさん持っているので、殺されることが多いようでした。
この追跡の旅を取材したガイのリポートが、中国全土を震撼させ、この一年後、ココシリは自然保護区に制定され、森林警察が誕生し、山岳パトロール隊は解散したのだそうです。

自然の美しさや厳しさに圧倒され、山岳パトロール隊自分たちの生活を犠牲にしてでも、自然を守り稀少動物を守ろうとする命がけの活動、密猟者の手先になってその日の生活の足しにしようとする皮剥ぎ職人など、現実は厳しいものと考えさせられます。 食料がなくなり、これが最後かもしれないとウサギの生肉を食べながら団欒していたシーンが印象的でしたし、発作を起こした人に水がないからと粉薬を注射するのに本人の血液で溶かしたのがオドロキでした。

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