<中国の植物学者の娘たち> 

2005年 カナダ・フランス 98分 
原題 Les Filles du Botaniste
監督 ダイ・シージエ
脚本 ダイ・シージエ  ナディーヌ・ペロン
撮影 ギイ・デュフォー
音楽 エリック・レヴィ
出演 ミレーヌ・ジャンパノイ  リー・シャオラン  リン・トンフー
   グエン・ニュー・クイン  ワン・ウェイドン

三歳の時、1976年の大地震で両親を失い、身寄りがなく孤児院で育ったリー・ミン(ミレーヌ・ジャンパノイ)は、孤児院の院長(グエン・ニュー・クイン)の言い付けで、湖の中になる小島の植物園で暮らしている昆林医科大学の植物学者チェン教授(リン・トンフー)のところに1ヵ月半の予定で実習に訪れます。 教授の厳しい教えに耐えられなくなって孤児院に帰ろうかと思っているミンを、チェン教授の娘アン(リー・シャオラン)が慰めるのでした。 アンも10歳の時母を亡くし、父には召使のように使われ、寂しい想いをしていたので、境遇が似ているからと二人は直ぐに仲良くなるのですが、次第に友情以上の感情を持ち始め、互いに愛し合うようになってしまいます。 
そんなある日、軍人でチベットに駐留しているアンの兄タン(ワン・ウェイドン)が休暇で戻って来ます。 チェン教授はミンをタンの嫁にしようと思い、二人を近づけようとするのですが…。

同性愛をタブーとしている中国では撮影許可が下りなかったため、ベトナムでロケを行ったのだといいます。 
ロケ地の中国との国境、ベトナム北部の世界遺産にも登録されているハロン湾周辺の美しい風景と、艶やかな緑の中での二人の美しい女性にうっとりさせられます。 官能的な部分も上品で、エリック・レヴィの音楽に支えられ、しっとりとした美しい作品になったと思います。 でも同性愛がいけないこととは思いませんが、自分たちの欲望のために家族を利用し巻き込んだのですから、彼女たちの罪は重いと思います。 裁判で教授が心臓病ではなく同性愛という病気で亡くなったのだからといわれ、極刑を言い渡されても同情は出来ませんでした。
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この記事へのコメント

オカピー
2008年12月07日 14:11
TB致しました。
コメントは久しぶりです。すみません。

>自分たちの欲望のために家族を利用し巻き込んだ
逆ではないでしょうか。
教授の因循とエゴが彼女たちを悲劇に追い込んだんですよ。
作者は文化大革命に苦しんだ監督ですので、この教授は中国そのもののメタファーであり、彼女たちの悲劇は中国国民の悲劇のアレゴリーと僕は解釈しております。
オカピー
2008年12月10日 19:24
みのりさん、こんばんは。

先日のコメントにはちょっと反省しております。
旧作と監督の背景について知っているか否かによって理解が変わる部分が映画にはありますからね。
メル
2008年12月15日 09:55
女性と男性の描き方が極端だったかなぁと思いましたし
まったり彼女たちの美しさや、湿った空気が漂う映像は
それなりに堪能できましたが、冗長な感じがちょっとしてしまいました。
みのり
2008年12月26日 17:27
オカピーさん、コメント有難うございます。 いろいろ知っていると楽しみ方が違ってきますね。 同性愛についてもその時代によって奨励されることもあったようですし…。
みのり
2008年12月26日 17:36
メルさん、二人とも可愛らしかったですが、仰るように惹かれあっていく過程が希薄でしたね。 それと男性はステレオタイプだけどある意味では間違ってはいないんですよね。 女性二人が自立する道を探せば周りを傷つけることはなかったのにと思ってしまいました。 でも処刑の時の弾丸を買わされるというのにはオドロキました。

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