<ライラの冒険 黄金の羅針盤> 

2007年 アメリカ 112分
原題 The Golden Compass
監督 クリス・ワイツ
原作 フィリップ・プルマン「黄金の羅針盤」
脚本 クリス・ワイツ
撮影 ヘンリー・ブラハム
音楽 アレクサンドル・デプラ
出演 ニコール・キッドマン  ダコタ・ブルー・リチャーズ  サム・エリオット
   ダニエル・クレイグ  エヴァ・グリーン  クリストファー・リー
声の出演 イアン・マッケラン  フレディ・ハイモア

フィリップ・プルマン原作の「ライラの冒険」三部作の第一作“黄金の羅針盤”の映画化です。
私たちの住んでいる世界と似ているが異なった点の多い異世界、パラレルワールドの英国オックスフォードでは、人々は皆それぞれにダイモンと呼ばれている動物の形をした守護精霊と共に生きているのでした。 幼い頃両親を亡くしたと聞かされているお転婆な12歳のライラ・ベラクア(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、オックスフォード大学のジョーダン学寮で、パンタライモンことパン(フレディ・ハイモア)というダイモンと元気いっぱいに暮らしていました。 ライラの叔父のアスリエル卿(ダニエル・クレイグ)は“ダスト”と呼ばれる謎の粒子について調べていることで、この世を支配している教権(の一部の人たち?)によって命を狙われているのですが、その謎を明かそうと北の大地へと旅立つのでした。 アスリエル卿と違った立場に立ち、教権に強い影響力を持つコールター夫人(ニコール・キッドマン)は、真の狙いを隠し、ライラに優しく近づき支配しようとするのでした。 その頃、子供が行方不明になる事件が多発していたのですが、ライラの親友のロジャー(ベン・ウォーカー)が突然姿を晦ましたのでした。 ライラは学寮長(ジャック・シェパード)に渡された黄金の羅針盤“真理計”を持って、ロジャーを救うため流浪の部族ジプシャンや、気球乗りのリー・スコーズビー(サム・エリオット)、元王子だったという白熊のイオレク・バーニソン(声:イアン・マッケラン)と共に北の地に向って過酷な旅を始めるのでした。     

誰もが守護精霊のダイモンと一緒に生活しているなんて夢があって面白いし、自分だったらどんな動物の守護精霊に守られるのだろうかと考えるだけで楽しくなります。 ダイモンは人の心の奥底にあるものが形になって現れるものなので、大人になると守護精霊の形が一定になるのですが、子供の頃は守護精霊の姿がその時々によって変化するのだとか…。 ライラのダイモンのパンも普通の時はオコジョですが、その時々により猫になったりもする分身のようなもののようです。 
因みに美しく力強いがずる賢いコールター夫人のダイモンはゴールデン・モンキー、気品と風格のあるアスリエル卿のダイモンはユキヒョウ、優しく力強いスコーズビーのダイモンは野ウサギ、美しくて知的で優しい魔女の女王セラフィナ(エヴァ・グリーン)は白い雁です。 そのダイモンによって人物の性格が分かるのです。 
真理計も、ただの羅針盤ではなく、知りたいことを念じると4つの針が36ある絵文字のいずれかを示して、真実を伝えるのですが、まだライラは真理計の読み方に精通できていません。 
というような何だかワクワクする内容なのに、時間が短すぎて次々に駆け足で進行するので、分からない事がたくさんあって困りました。
ダイモンと離れていてもOKの人や、ダイモンがいない人がいるのは? 全ての真理計を壊したはずなのに(何で壊したの?)、ライラのだけ壊さなかったのは? コールター夫人はいつまでも純真な心を持ち続けることができるようにと子供とその子のダイモンを引き離そうとする実験の首謀者ですが、ライラが実験されそうになるとまだ実験が完成していないと言って取り止め、自分が貴女の母親でアスリエル卿が実はライラの父親だなんて言って、ライラから真理計を取り上げようとするのはどうしてなのか?(その真理計を使えるのはライラだけらしいのに)とか、もし本当に自分がライラの母なら父親であるアスリエル卿を殺そうとしているのって大問題!?などと、数々の疑問が湧いてきます。 
でもテンポ良く進行するので、子供向けという感じは否めませんがそれなりに楽しめました。 

ちょっと太ってしまいましたが相変わらず美しいニコール・キッドマン、007以来何だか色っぽくなったダニエル・クレイグ、神秘的な美しさを感じさせるエヴァ・グリーン、包み込むような大人の魅力のサム・エリオット、声だけだけど力強い感じのイアン・マッケランなどそれぞれに魅力的でした。
また、ダイモンの仕草が可愛らしく表情豊かだったり、クライマックスの白熊同士の闘い、イオニクとイオレクの父王を毒殺して王の座についたイオファー・ラクニソンとの闘いや、その後のジプシャンたちやスコーズビー、セラフィナなど、あい乱れての戦いは迫力ありましたが、最後の終わり方が釈然とせず、こんな終わり方で良いのかとちょっと物足りない感じを受けました。  
原作を知らないので、「ハリー・ポッター」の女の子版で、「ロード・オブ・ザ・リング」の小型版かなと感じました。
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