<あかね空> 

2007年 日本 120分
監督 浜本正機
原作 山本一力「あかね空」
脚本 浜本正機  篠田正浩
撮影 鈴木達夫
音楽 岩代太郎
出演 内野聖陽  中谷美紀  中村梅雀  勝村政信
   泉谷しげる  角替和枝  石橋蓮司  岩下志麻

深川蛤町で生まれた明るく活発な娘おふみ(中谷美紀)は、見知らぬ人が味わうように井戸水を飲んでいるのを見て声を掛けます。 その人は、京都生まれで南禅寺近くの豆腐屋で修行した豆腐職人の永吉(内野聖陽)。 二人は何か心に通じるものを感じ、おふみは永吉がここで自分の店を持とうとやって来たのだと言うと、越してきたばかりの永吉の世話を焼き、調度品の買い物に付き合うのでした。 そして永吉はおふみの父源治(泉谷しげる)母おみつ(角替和枝)、近所の人たちの協力で“京や”という店を開店することになるのでした。 
開店当日は売れ行きが良かったのですが、永吉の豆腐は江戸の豆腐とは大きさも固さも違うので、長屋の人たちにはなかなか受け入れてもらえないのですが、考え込みながらも明るく前向きに働く永吉におふみは次第に惹かれていくのでした。 
表通りで豆腐屋を営んでいる清兵衛(石橋蓮司)の妻おしの(岩下志麻)も、幼い頃行方不明になった一人息子と同じ年頃の永吉を息子のように思い、毎日豆腐を買いに通うのでした。 京都から来た豆腐屋を潰しにかかる平田屋(中村梅雀)は、豆腐売りの嘉次郎(勝村政信)に差額を出すから豆腐の安売りをしろと命じたのですが、嘉次郎もまた永吉の豆腐の味を認め、庶民の口には合わないかもしれないが、お寺や料亭に納めてみてはどうかとおふみにアドバイスするのでした。

40年間に亘る出来事を綴っているので、ちょっと駆け足で作品の深みには欠けてしまいましたが、人情味豊かで人の優しさを感じさせるドラマでした。 清兵衛とおしのの息子だったという自覚があったからこそ、親の見込んだ永吉の店の窮地を救ったのだと、賭場の親分傳蔵(内野聖陽)の英断が切なくもあり痛快でした。 浜本正機監督は、篠田正浩監督の助監督を務めた方だそうですが、篠田監督の見込んだ方なのでしょう。 二人の関係もこの映画と似ているように思いました。
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この記事へのコメント

tombo
2008年10月01日 20:10
映画の導入部の江戸の町の描写を観ていて篠田正浩監督の「写楽」(1995)を思い出しました。
> 浜本正機監督は、篠田正浩監督の助監督を務めた方・・・
なるほどと納得です。
みのり
2008年10月02日 10:34
「写楽」って、良い映画ですね。 大好きな映画の一つです。 「写楽」の助監督は別の方だと思いますが、「梟の城」「スパイ・ゾルゲ」の助監督をなさった方のようですヨ。

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