<浮き雲> 

1996年 フィンランド 96分
原題 Kauas Pilvet Karkaavat
監督 アキ・カウリスマキ
製作 アキ・カウリスマキ
脚本 アキ・カウリスマキ
撮影 ティモ・サルミネン
音楽 シェリー・フィッシャー
出演 カティ・オウティネン  カリ・ヴァーナネン  エリナ・サロ
   サカリ・クオスマネン  マルック・ペルトラ  マッティ・オンニスマー

不況で勤めていたレストランが乗っ取られ失業してしまった38歳の給仕長イロナ(カティ・オウティネン)。 夫のラウリ(カリ・ヴァーナネン)は40代。 ラウリはヘルシンキの市電の運転手をしていましたが、赤字続きで人員減らしのためリストラする人を決めるカードでリストラがあたり解雇されてしまいます。 二人で職安に行き、ラウリはロシアまでの長距離バスの運転手の口が決まったのですが、健康診断で聴覚の異常が見つかり職を失ったばかりでなく、免許証まで剥奪されてしまうのでした。 イロナは新聞の求人会社を訪れ皿洗いの口を紹介されますが、高額の紹介料を取られ、そのパブのようなお店の主人に騙され給料をもらえないばかりでなく税金も払っていないと税務署に叱られてしまうのでした。 その後レストランで働いていた時の仲間と一緒に自分たちのレストランを始めようと計画し銀行にお金を借りに行くのですが断られてしまいます。 散々つきに見放されたイロナは結婚前に取った美容師の資格を使い、美容院の見習いをしたいと職探しに行った先で、かつての雇い主スヨホルム夫人(エリナ・サロ)に再会します。 スヨホルム夫人は自分が出資するからレストランを始めたらと言ってくれるのでした。 夫のラウリやかつてのレストラン時代の仲間と一緒にお店をオープンさせ、成功の兆しが見え始めるのでした。

不況で職を失ってしまった中年夫婦の悪戦苦闘振りと手を取り合って懸命に夢を実現させていこうとする姿を、ユーモラスに味わい深く綴っています。 淡々とした客観的な映像が温かさを感じ魅力的な作品になっていると思いました。
この作品は95年に亡くなられたマッティ・ペロンパーに捧げられていて、この映画の中では少年のポートレート写真という形で特別出演していました。 お亡くなりになっていただなんて今頃知ったのですが、マッティ・ペロンパーさんのアブナい感じやとぼけたような温かさみたいなものもこの映画から感じられ、懐かしく思いました。
夫婦愛とか、いたわりあいなど、フィンランドの人ってステキって思いました。 主人公が飼っているワンちゃん可愛かったな~。
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この記事へのコメント

tombo
2008年08月25日 20:07
ラウリがイロナに花束を贈るシーンが二度出てきますね。
ほほえましい気がしました。
花を贈ることでラウリはイロナに何を求め、花を受け取ることでイロナはラウリに何を望んでいるのでしょう。
男と女が二人で暮らすことの心の安らぎ。
そんなことをカウリスマキ監督は表現したかったのだと思います。
みのり
2008年08月25日 20:28
わたしは幼くして亡くなったのであろう写真の少年のことが、最後まで気になってしまいました。 このご夫婦の花を贈ったり贈られたりの中にいつもこの少年が居るように思えてなりませんでした。 心の安らぎもあるでしょうが、生きていく覚悟のようなものも感じられました。
この映画の中に出てくる人はいい人ばかりでしたね。 優しい気持ちになれる映画でした。
tombo
2008年08月26日 19:34
> 幼くして亡くなったのであろう写真の少年・・・
苦境に追い込まれたときもこの夫婦は飼い犬にさりげない思いやりを示していました。生き物を飼うことが夫婦にとって子供亡くした悲しみを癒し二人を結びつける力になっているのかな。
みのり
2008年08月28日 19:26
生き物って見ているだけで心が和みますね。 

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