<ボルベール<帰郷>> 

2006年 スペイン 120分
原題 Volver
監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
撮影 ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ペネロペ・クルス  カルメン・マウラ  ロラ・ドゥエニャス
   ブランカ・ポルティージョ  ヨアンナ・コボ

失業した夫パコと15歳のパウラ(ヨアンナ・コボ)との生活を守るため必死に働いているライムンダ(ペネロペ・クルス)でしたが、ある日仕事から帰ると、パウラがバス停で待っていて、パコが突然性的関係を迫ったので、訳が分からなくなって包丁で刺し殺してしまったというのです。 ライムンダは娘を守らなければと夫の死体を隠して事件がなかったことにしようと必死に考えるのでした。 そんな時、時を同じくして故郷ラ・マンチャに住んでいるライムンダの育ての親でもあるパウラ伯母さん(チュス・ランプレアベ)が死んだという知らせが入ります。 ライムンダは自分は病気になったことにして、姉のソーレ(ロラ・ドゥエニャス)だけ葬儀に行ってもらうことにするのでした。 伯母さんの家の向かいに住むアグスティナ(ブランカ・ポルティージョ)が葬儀を準備してくれ無事に終わるのですが、ソーレは4年前の火事で父と一緒に死んだはずの母イレーネ(カルメン・マウラ)の姿を見かけたような気がして動揺するのでした。
 
女性がどんな苦難をも乗り越え、逞しくしたたかに思いやりを持って生きていく様子を生き生きと描いています。 登場する女性たちの醸し出すハーモニーが素晴らしいし、冒頭で“未亡人が多いのね”や、アグスティナがライムンダの娘パウラに“貴女の目は死んだライムンダのお父さんにそっくり”と言っていた言葉の意味や怖さが次第に分かってくるというのも面白いと思いました。 女性たちが抱えている秘密があまりにも現実離れしていて重過ぎるように思うのですが、スペイン映画の明るく野生的な雰囲気で煙に巻かれて納得させられてしまった感じです。 そして今さらながらアルモドバル監督の美的センスの良さに魅せられた作品でした。 
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この記事へのコメント

miyu
2008年08月14日 11:03
そうなんですよね~。
伏線がビシビシと?後できいてくる妙が楽しめる映画でもありましたよね。
ペネロペの魅力も全開。
彼女とアルモドバル監督の原色センスが素晴らしくマッチしていて
より美しさが際立ってましたね~。
みのり
2008年08月14日 13:53
私たちが普通考えてもみないような原色使いですよね。 赤と青をあんなに美しく感じさせるのってスゴイですね。 ペネロペもすごくエロくて魅力的でした。
とらねこ
2008年08月27日 14:10
みのりさん、こんにちは☆
お元気でいらっしゃいますか?

この色の使い方、本当に印象的でしたよね。
この映画は、まだ忘れられません。
大好きなアルモドヴァル監督の作品だったのですが、他の作品より構えることなく、気楽に見られる作品でした。
みのり
2008年08月28日 19:22
とてもセンスが良いので、わたしもアルモドヴァル監督の作品大好きです。 結構ウソでしょ~みたいな内容でしたが、なかなか面白かったです。 

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