<敬愛なるベートーヴェン> 

イギリス・ハンガリー 104分
原題 Copying Beethoven
監督 アニエスカ・ホランド
脚本 クリストファー・ウィルキンソン  スティーヴン・J・リヴェル
撮影 アシュレー・ロウ
出演 エド・ハリス  ダイアン・クルーガー  マシュー・グード
   ジョー・アンダーソン  ビル・スチュワート

1824年、ウィーン。 第九の初演を4日後というのに、合唱のパートの写譜が完成していないベートーベン(エド・ハリス)のもとに、作曲家を志すアンナ・ホルツ(ダイアン・クルーガー)が写譜師としてやって来ます。 女性の写譜師が現れたことに腹を立てたベートーベンでしたが、彼女の自分の音楽に対する理解力に感心し、写譜を任せるようになるのでした。 そして、第9交響曲の初演の日、難聴で指揮することに怯えるベートーベンをなだめ、陰でベートーベンに合図を送り初演を成功させるのでした。
この辺りが前半のクライマックスで、その後、弦楽四重奏の大フーガを写譜し始めますが、彼女自身の作曲を見てもらい散々な批評をされたり、アンナの恋人で工科大学教授マルティン・バウアー(マシュー・グード)が設計した橋の模型を、コンペの時ベートーベンが壊したりします。 しかし、アンナはマルティンと別れてまでベートーベンの写譜を手伝い、身のまわりの世話をし、冒頭のベートーベンの臨終の場面に繋がり、理解できなかった大フーガを理解できるようになるのでした。

ベートーベンの晩年の創作活動の陰には女性写譜師のサポートがあったという架空の設定は分かりますが、ベートーベンの物語ではなく、写譜師アンナの物語だったからなのかもしれないのですが、この女性が出しゃばり過ぎで、ベートーベンが世紀の大作曲家ではなく、ただの年老いたオジサンにしか見えないのが気になりました。 
アンナの恋人の大切な作品を壊すという許しがたい行為に及んだというのに、まだ写譜をするというのも解せませんし、まして身のまわりの世話までするなどは混乱してきます。 二人の間には師弟関係というより男女の愛があったというのでしょうか。 解らないと言っていた音楽を急に解るようになったというのも、その過程がわからないので変な感じでした。 
でも全編に流れるベートーベンの音楽が素晴らしかったので楽しめました。
<不滅の恋/ベートーヴェン>をもう一度観たくなりました。

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この記事へのコメント

miyu
2008年06月03日 16:04
こういった芸術家モノ?って
なんかパターン化しちゃってますよね。
弟子が女性なら恋愛関係?まぁ尊敬と恋愛の感情は似てるんでしょうけどね~。
みのり
2008年06月03日 16:21
アグニェシュカ・ホランドはアンナを通して、映画の中でベートーベンと愛を語り合いたかったのかな~なんて思っちゃいました。

> 弟子が女性なら恋愛関係?まぁ尊敬と恋愛の感情は似てるんでしょうけどね~
男女を問わず、師匠を好きになると、好きな人に認められたいと思って努力するということはありそうですね。 

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