<松川事件> 

1961年 日本 163分
監督 山本薩夫
脚本 新藤兼人  山形雄策
撮影 佐藤昌道
音楽 林光
出演 小沢弘治  宇野重吉  宇津井健  永井智雄  西村晃
   多々良純  北林谷栄  高松政雄  寺島幹夫  下元勉
   千田是也  加藤嘉  殿山泰司  稲葉義男  名古屋章

1949年8月17日、福島県の国鉄東北本線金谷川駅と松川駅との間のカーブ入り口地点で、青森発上野行きの蒸気機関車が脱線転覆し、乗務員3名が死亡する事件が起きました。 検証の結果転覆地点付近のレールのボルトが緩められていたり、レールが外され13メートルも移動していたのが判明されるのでした。 事件から約一ヶ月して、元国鉄組合員の赤間勝美(小沢弘治)が容疑者として取調べを受け、否認すると脅して恐怖心を抱かせ厳しい拷問の末、警察と検察があらかじめ用意していた供述に無理矢理同意させられ署名させられてしまうのでした。 
警察と検察は、この頃大幅の人員削減によって労働争議が起きていた東芝松川工場労組、国鉄労働組合の組合員の犯行と決め付け、この嘘の供述書に従って国鉄労働組合から10人、東芝松川工場労組からも10人、次々に逮捕するのでした。 
裁判が始まり、赤間は無実を主張し、公判が進むにつれこの事件が不当にでっち上げられたものであることが明らかにされていくのですが、1950年12月の判決は死刑5名、無期懲役5名、その他10名も有罪で長期刑。 その後二審では裁判内容だけでは全員無罪のように思えたのに、1953年12月の仙台高裁の二審判決も3人無罪になりましたが、残りは死刑4人含む有罪でした。 

この映画は、赤間勝美被告の自白供述書や第一審、第二審の公判記録を基にして作られたもので、製作資金四千五百万円はカンパによるものだったのだといいます。 この後59年に最高裁が二審判決を差し戻しにし、61年の仙台差し戻し審で無罪判決が出て、この映画が発表されてから二年後の1963年、検察側の最高裁への上告を棄却して全員無罪が確定したようですが、この映画も力になれたのかなと思ってしまうほど息詰まる迫真のドラマでした。 出演者の顔ぶれも懐かしかったです。
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    Excerpt: ☆☆☆(6点/10点満点中) 1961年日本映画 監督・山本薩夫 ネタバレあり Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] racked: 2008-05-21 00:14