<サン・ジャックへの道> 

2005年 フランス 108分
原題 Saint-Jacques... La Mecque
監督 コリーヌ・セロー
脚本 コリーヌ・セロー
撮影 ジャン=フランソワ・ロバン
音楽 ユーグ・ル・バール  マドレーヌ・ベッソン
出演 ミュリエル・ロバン  アルチュス・ド・パンゲルン  ジャン=ピエール・ダルッサン
   マリー・ビュネル  パスカル・レジティミュス  エメン・サイディ  ニコラ・カザレ
   マリー・クレメール  フロール・ヴァニエ=モロー

慈善団体に寄付した亡き母の遺産相続の停止条項“死後5ヶ月以内に三人が同宿しながらル・ピュイからスペインの西端にあるキリスト教の聖地サンディアゴ・デ・コンポステーラまでの1500キロの道程を徒歩で巡礼すること”という条件を満たすため、やむなく聖地巡礼の旅に出ることにした不仲の兄姉弟。 
大会社の社長でアルコール依存症で自殺願望の強い妻を持つ長男のピエール(アルチュス・ド・パンゲルン)は、ストレスで体を壊し薬物依存症気味。 夫と子供二人で暮らしている長女のクララ(ミュリエル・ロバン)は、頑固者の高校教師。 失業中で酒浸りの次男のクロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)は、妻に逃げられ、一人娘は妻と暮らしています。
三人は、遺産相続をするために渋々ガイドのギイ(パスカル・レジティミュス)のツアーに参加することになります。 
他のメンバーは、ハイキングだと勘違いして参加した高校の同級生カミーユとエルザ、カミーユが好きで彼女が参加することを知って、従弟のラムジィ(エメン・サイディ)をイスラムのメッカへの旅と騙して母親のお金を持ち出させ一緒に参加したアラブ系移民のサイード(ニコラ・カザレ)、元気そうにしてはいるが癌を患っているマチルド(マリー・ビュネル)でした。
信仰心など無く、遺産目当てに巡礼の旅に参加した兄姉弟でしたが、様々な境遇のメンバーと2ヶ月の旅をしていく間に、それぞれが次第に打ち解けあって心を開いていく様子を綴っています。 

日本の四国八十八ヵ所巡りのお遍路さんのようなことがフランスにもあるのかと興味深かったですが、他の参加者たちも全然信仰心など感じさせずというのが面白いと思いました。 美しい自然の描き方がとても素敵でしたし、文字が読めないアラブ系の少年ラムジィに文字を教えるうちに優しい気持ちになっていくクララや、一つ覚えるごとに目を輝かせていくラムジィが微笑ましく、観ていて楽しくなっていきます。 物語の途中に時々挿入されるそれぞれの夢の場面はシュールなので異質な感じを受けましたが、アクセントになっていてとても印象的でした。
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この記事へのコメント

kimion20002000
2008年05月14日 11:10
TBありがとう。
ヒューマン映画でありながら、皮肉たっぷりなセリフはあるし、前衛的な夢のシーンはあるし、自然ムービーな面もあるし、よく出来た映画でしたね。
みのり
2008年05月21日 08:52
冒頭の郵便物が配達されていく場面から期待させられてしまいました。 価値感も生活感も違う人たちとの道行、よくあるテーマですが、わたしもよく考えられたステキなヒューマンコメディだと思いました。 

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