<灯台守の恋> 

2004年 フランス 100分
原題 L'Equipier
監督 フィリップ・リオレ
脚本 フィリップ・リオレ  エマニュエル・クールコル  クリスチャン・シニジェ
   クロード・ファラルド
撮影 パトリック・ブロシエ
音楽 ニコラ・ピオヴァーニ
出演 サンドリーヌ・ボネール  フィリップ・トレトン  グレゴリ・デランジェール
   エミリー・デュケンヌ  アンヌ・コンシニ  マルティーヌ・サルセイ  ティエリー・ラヴァ

カミーユ(アンヌ・コンシニ)は、自分の生まれ育った家の売却を決め、最後の夜を伯母のジャンヌ(マルティーヌ・サルセイ)と過ごそうとするのですが、伯母はアントワーヌ・カッサンディ著「私の世界の果て」という本をカミーユに渡すのでした。 その本の表紙が父が灯台守をしていたジュマン灯台だったので、興味を持って読み始めたジャンヌは、父と母の若き日を知ることになります。

1963年、世界の果てと呼ばれるブルターニュ地方ウエッサン島に、予備役からアルジェリアに出征し負傷して帰還したアントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)は、灯台守として遣って来ます。 ウエッサン島は、イギリスから渡って来たケルト人の子孫たちが厳しい自然に耐え、強い結束で結ばれている地域社会でした。 村人たちがよそ者を受け付けない中で、灯台守のリーダーのイヴォン(フィリップ・トレトン)だけはアントンを受け入れ、家に住まわせ一緒に仕事をするのでした。 
イヴォンの妻マベ(サンドリーヌ・ボネール)は、ブルターニュの外に出たいと思っていたのですが、代々ジュマン灯台を守っているので、父はそれを許さず、寡黙だけど真面目で自分を愛してくれているイヴォンと結婚し、イヴォンもマベと結婚できたことで、マベのために灯台を守っていくという過酷な仕事をする決心をし、この村に留まったのでした。 
そんな平和で和やかだったマベの心は、アントワーヌの出現により、心乱れていきます。 器用に壊れたアコーディオンを直したり、自転車を修理してしまう元時計職人のアントワーヌを眩しく感じてしまったのです。 どうしてもアントワーヌを目で追ってしまうマベ。 アントワーヌもその視線に気付き、イヴォンの家を出て近くのホテルに滞在することにするのですが、マベを強く意識するようになり…。

灯台守って長閑でロマンチックだなんて思っていたら大間違いでした。 荒海にポツンと建っていてそこに行くのに船で行ってロープを使って入るのですから、それだけでも怖いし、命がけの大仕事です。 マベと結婚するためにウエッサン島に留まり、こんな過酷な仕事を選んだだなんてイヴォンはスゴイと思ってしまいます。 村祭りの日に、一人灯台に残って村祭りに上げる花火の一部をそっと持っていて灯台から花火を上げてみんなを楽しませるイヴォンも素敵でした。 
よそ者の灯台守が地元の灯台守の妻と道ならぬ関係になり去って行き、その後その時の思い出を本に書き、その時に生まれた娘がその本を読んで、母の過去を知るという物語なのですが、それが純愛のように描かれていて、ほろ苦い感じのするストーリーになっていました。 <マディソン郡の橋>のような内容なのですが、不倫をした妻の夫がしっかり描かれていて、しかも魅力的だったのでなかなか良かったです。 でもカミーユがこの本を読んだ後で、生家を手放すのを止めることにしましたが、売らないことにして良かったような気もするのですが、どうしてなのかと気になります。 育ての父より実の父なのかな~、それともそこに家があればいつの日か実父に会えると思ったからなのかとちょっと切なくなりました。
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この記事へのコメント

のりよ
2008年04月21日 22:09
こんばんは。
みのりさんの記事を読んで改めて、あぁ良い作品だったなぁと思いました。
追う視線や美しい花火、切なかったなぁ。
みのり
2008年04月22日 22:02
のりよさん、コメントありがとうございます。 わたしもイヴォンの寡黙で優しさに満ちた感じがとっても好きでした。 

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