<リトル・ミス・サンシャイン> 

2006年 アメリカ 100分
原題 Little Miss Sunshine
監督 ジョナサン・デイトン  ヴァレリー・ファリス
脚本 マイケル・アーント
撮影 ティム・サーステッド
音楽 マイケル・ダナ
出演 グレッグ・キニア  スティーヴ・カレル  アラン・アーキン
   トニ・コレット  アビゲイル・ブレスリン  ポール・ダノ

アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、それぞれに問題を抱えています。 家長のリチャード(グレッグ・キニア)は、独自の人生の方程式を掲げ、その原稿を出版しようとしていますが、編集者からまだいい返事をもらっていません。 妻のシェリル(トニ・コレット)とは最近言い争いが多く、長男のドウェイン(ポール・ダノ)は、父の反対を押し切ってでも航空学校に入りたいからと、目的が果たせるまで口をきかないことにしています。 7歳の妹オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は、地元のミスコンで二位になったのですが、そのオリーヴにダンスの指導をしているのは、リチャードの父グランパ(アラン・アーキン)。 グランパは素行が悪く、エロ雑誌とヘロインで老人施設を追い出され、リチャードの家に一緒に住んでいるのでした。 そしてシェリルの兄フランク(スティーヴ・カレル)は、プルースト研究の第一人者を自称しているのですが、ゲイで教え子の男の子に振られ、しかも同じプルースト学者とその子が付き合っていることを知って自殺未遂をしたため、仕事をクビになってしまっい、フーヴァー家の家に同居することになったのでした。
そんなところに、ミスコンの一位の子が辞退したので、オリーヴがカリフォルニアのレドンドビーチで開かれるリトル・ミス・サンシャインのコンテストの出場権を得たと連絡が入ります。 
家族全員で黄色いオンボロのミニバスに乗って、会場まで出掛けることになるのですが、その道中クラッチが故障し、古い型だったため部品を取り寄せねばならないし、週末なので時間が掛かるということで、やむを得ずそのままの状態で、坂道に止めみんなで車を押しながら出発したり、他にも個人ごとにいろいろ問題ありなのですが、助け合い励ましあいながらの旅になります。

始めは9段階プログラムだの、勝ち組とか負け組みなどと、あまり楽しくない発想をするものだと思っていましたが、個性的な家族を襲う次々に起こる問題に、苦笑させられてしまいとても楽しかったです。 最も大きな衝撃はグランパの死ですが、それすらも家族再生の源になり、みんなで協力してグランパの遺体をコンテスト会場まで運びます。 オリーヴはぽっこりお腹で、どう考えても他のミスコン出場者たちからは遠い存在。 おじいちゃんのために踊りますと可愛らしいことを言って始めた踊りがストリップを連想させる代物で、しかも踊っているオリーヴはスゴクへたくそで、何をしているのか分からず真剣に踊っています。 見物人からはブーイングで、気分を悪くして席を立つ人も現れたため、家族が全員で舞台に上がって踊り始めるのでした。 帰りがけに来年は来ないようにとご注意を受けるというのが傑作でした。
それぞれの抱えている問題は解決していないにしても、壊れたミニトラックを一緒に押して飛び乗ることに始まり、オリーヴを通じておじいちゃんが家族をまとめ、少なくとも家族としては再生できたという心温まるコメディでした。 黄色いミニトラックがポンコツかもしれないけど、風景に映えてステキでした。
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この記事へのコメント

タラララ
2008年03月01日 13:20
この映画、面白かったですよね。
コメディにしては少しぎこちないかな…と思いましたが、ラストのオリーヴちゃんのダンスが全てを吹っ飛ばしてしまいました。
結局、自分も満点にしちゃいましたよ (^^)
ラストのダンスで爽快…で、「フル・モンティ」を思い出しました。
長男がパイロットになれないと解って嘆くシーンも好きです。
個性的すぎるキャラを違和感なく演じた役者たちも良かったですね。
みのり
2008年03月01日 23:05
ラストのダンスには驚かされましたね。
>個性的すぎるキャラを違和感なく演じた役者たちも良かったですね。
同感です。 一人一人みんなステキでしたし、アンサンブルとしてもよかったですね。
長男はパイロットになれないと解って以降、吹っ切れてから性格が変わったみたいで魅力的になったようですね。
 
miyu
2008年03月03日 15:00
そうなんですよね。
解決なんてしちゃいないけど、
それでも家族があれだけ1つになれたんだもの。
何があっても大丈夫ですよね~。
みのり
2008年03月03日 16:40
何があっても大丈夫って感じで、ラストは心和めましたね。 

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