<エコール> 

2004年 ベルギー・フランス・イギリス 121分
原題 Innocence
監督 ルシール・アザリロヴィック
原作 フランク・ヴェデキント
脚本 ルシール・アザリロヴィック
撮影 ブノワ・デビエ
音楽 リチャード・クック
出演 ゾエ・オークレール  ベランジェール・オーブルージュ  リア・ブライダロリ
   マリオン・コティヤール  エレーヌ・ド・フジュロール

人里はなれた森の中に、6歳から12歳までの少女たちの教育をする五つの寮があって、各寮に7人ずつ寄宿して年齢ごとに違った色のリボンをして暮らしています。 そこに6歳のイルス(ゾエ・オークレール)が棺に入れられ運びこまれてきました。 同じ日に運び込まれてきた6歳のローラ(オルガ・ペターヴィ・ミュラー)は、学校を抜け出したくてボートに乗って逃げようとしますが、ボートに穴が開いていて溺死してしまいます。 なんとその死体を元の棺に戻して火葬します。 10歳のアリス(リア・ブライダロリ)は、五人の青リボンの内、一人が早期卒業が出来ると知って、自分が選ばれたいと強く望んでいたのですが、他の少女が選ばれたので、高く張り巡らされた塀を乗り越えて脱出するのでした。

ダンスの先生エヴァ(マリオン・コティヤール)と進化論の先生エディス(エレーヌ・ド・フジュロール)とまかないの女性マドレーヌが、少女たちの教育や身の回りの世話をしているようなのですが、大切な時期に教育らしい教育もせず(ダンスの教え方もひどいものですし、進化論といってもちょっとピントが外れています)こんなことで良いのかと心配になります。 
始まったばかりの時、テレビの機材が故障したのか受信状況がよくないのかと思うほど長い時間止まっていたり、その後もう終わりかみたいな変な画面が映り、そして棺の中に少女イリスが裸で横たわっていたりし、その子が弟がいないと騒ぎ出したりしたので、死後の世界なのかと思ってしまいました。 死後というよりは単なる寓話なのでしょうが、極めて居心地の悪い映画でした。 見てはいけないものを観てしまったという感じなのです。 芸術作品だと思って創っているのでしょうが、少女たちの着ている薄物があまりにも生々しく感じられ、いかにも少女たちの肉体を触っているかのような卑猥さを感じ、気分が悪くなってしまいます。 少女たちにも美しさは全く感じられず、無垢というよりインセプトな感じ、薄気味が悪く邪悪な感じを受けました。 これってわたしの感じ方がいけないといわれたらそれまでなのですが、かなり強い衝撃でした。 
何を表現したいのかも理解できなかったし、死んだ子を親の許可なく火葬にするなど恐ろしいことですし、校長先生に選ばれた子はどうなったのか、卒業した子たちは本当に親元に戻れるのだろうか、ダンスの発表会の観客って何だったのかなど、やっぱり解りません。 服従こそが幸福への道ってどういうことなのでしょう。 これは拉致監禁ではないのかと思ってしまいました。 ということで、私はこの映画を根本的に理解できなかったようです。 
C E

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この記事へのコメント

とらねこ
2008年02月24日 22:05
こんばんは、みのりさん。
そうですね、普通に考えたら、オカシナ映画だと思います。
一緒に見終わった後、私がウットリしていたら、友達が「なんつー映像見せてんねん」と、慣れない関西弁でツッコミを入れていて思わず笑いました。
確かに「なんつー映像!?」ですよね。
みのり
2008年02月25日 09:12
とらねこさんの感じ方も面白いと思いましたが、やっぱりわたしには向かない作品のようです。 「なんつー映像!?」って方が感覚にあっているかな~。
タラララ
2008年03月04日 18:30
>拉致監禁ではないのかと思ってしまいました
そそ、そうですよね。
自分も孤児院から連れてきて金持ちに斡旋する組織だとしか考えられません。
方向性が個人的な好みとは懸け離れた内容です。
自分が男性だからで、女性からすると別なのかなぁ…と思いましたが、みのりさんも同じようなのでホッとしてます (^^;;
個人的には“悪趣味で意味不明”としか思えない映画でした。
みのり
2008年03月05日 02:11
私も同感です。 結局何が言いたかったのか理解できませんでした。 でもこういう捕らえ方ができる女性もいるのだと感心もしました。

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