<セブン・イヤーズ・イン・チベット> 

1996年 アメリカ 126分
原題 Seven Years in Tibet
監督 ジャン・ジャック・アノー
原作 ハインリッヒ・ハラー「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
脚本 ベッキー・ジョンストン
撮影 ロベール・フレス
音楽 ジョン・ウィリアムス
美術 アト・ホアン
チェロ演奏 ヨーヨー・マ
出演 ブラッド・ピット  デイヴィッド・シューリス  B・D・ウォン
   マコ  ダニー・デンゾンパ  ジャムヤン・シャムツォ・ワンジュク

1939年の秋、世界的な登山家ハインリッヒ・ハラー(ブラッド・ピット)は、世界最高峰のナンガ・パルバットの制覇を目指し、身重で不仲の妻イングリッドを残して旅立つのでした。 隊長のペーター・アウフシュナイダー(デイヴィッド・シューリス)たちと困難を乗り越え登山していましたが、途中で雪崩に遭い、断念せざるを得ず下山しますが、時悪しく第二次世界大戦が勃発したためイギリス軍の植民地だったインドで捕虜にされてしまうのでした。 ハラーは何度も脱走を試みるのですが失敗。 ハラーの元には妻からの離縁状が届くのでした。 

1942年、登山仲間たちが脱走するのに乗じて、インド人の人夫に化けて収容所を脱出します。 脱出してからハラーは単独で逃避行をしますが、食べるものも無く民家で食事を盗みながらの逃亡でした。 そんな時、お腹を壊しているハラーのところにペーターが姿を現し行動を共にすることになります。 途中で山賊に拉致され逃げ出したりなど様々な苦難の末、1945年チベットの禁断の地ラサに辿り着きます。 食べるものがなくて犬の餌を盗み食いしているところを、その家の主人で政治に携わっているツァロン(マコ)に助けられ、厚くもてなされるのでした。 そして大臣の秘書官ンガワン・ジグメ(B・D・ウォン)の計らいで、仕立て屋のペマ(ラクパ・ツァムチョエ)が来て、二人のスーツを仕立ててくれるのでした。 

ペーターはペマと結婚し新生活を始めた頃、ハラーの所にダライ・ラマ(ジャムヤン・シャムツォ・ワンジュク)の母(ジェツン・ペマ)から連絡が入り、ダライ・ラマがハラーに会いたがっているので、自分の面会日に同行するようにと頼まれるのでした。 ハラーは、西洋の文化に興味を持つダライ・ラマに、家庭教師としていろいろな事を教えて欲しいと言われ、交流を深めていくのでした。 息子と会うことも出来ないハラーは、自分の息子に接しているような気持ちになれたのか、それまでの利己的な性格が次第に和らいできます。 しかし間もなくして、チベットと中国との緊張関係が高まり、中国がチベットに侵略しチベットの人々を殺戮し始めるのでした。 ダライ・ラマはハラーにチベットを去るようにと伝え、自分が大切にしていたオルゴールをハラーに渡すのでした。

オーストリアの登山家ハインリッヒ・ハラーの原作を映画化したものだといいますが、とても素晴らしい風景の中でのハラーとダライ・ラマの心の絆や交流、ハラーとペーターとの友情が描かれていて心打たれました。 別れの時、いつまでもポタラ宮殿の天辺からハラーを見送っているダライ・ラマや、一杯飲んだ後次のバター茶を再会のためにとそのままにして置くペーター夫妻。 ダライ・ラマから貰ったオルゴールを自分に会おうとしない息子に贈るハラー。 ラストで息子と共に登山するハラーを見て本当によかったと感動してしまいました。 
ハラーは批判的でしたが、皆それぞれに国にとって良い道を選択したはず。 ハラーと親しかったその時の大臣ンガワン・ジグメの判断は正しかったのか間違っていたのかと考えさせられます。 
ダライ・ラマと出会う前にもその時々のハラーと同じ時間に生きているダライ・ラマの映像が挟まれていましたが、それが二人の糸を結ぶ運命のようなものに感じさせられました。 教えるというのは教わることとよく言いますがそれを描いたドラマでもありました。
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<クンドゥン>

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この記事へのコメント

miyu
2008年01月15日 11:10
そうですね。
ダライ・ラマとハラーの交流がとても感動的で、
壮大なチベットの山々の美しい風景とあいまってとてもいい映画でしたね。
みのり
2008年01月15日 11:25
わたしもとても感動しました。 話は違いますが、ダライ・ラマが亡くなった同じ時間に生まれた子が次のダライ・ラマになるらしいですが、よくもあんなに性格が良くて賢い子を見つけたものだと驚きました。 育てる環境がそうさせるのでしょうか? いくら高僧が育てたとしてもまったくダメな子に育ってしまうことってないのかな~。 先代と血の繋がりがないというのは、好いですね。 チベット仏教の大きさを感じました。

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