<ロード・オブ・ウォー> 

2005年 アメリカ 123分
原題 Lord of War
監督 アンドリュー・ニコル
脚本 アンドリュー・ニコル
撮影 アミール・M・モクリ
音楽 アントニオ・ピント
出演 ニコラス・ケイジ  イーサン・ホーク  ブリジット・モイナハン
   ジャレッド・レトー  イアン・ホルム

ソビエト連邦が崩壊する前、ウクライナに生まれたユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、少年の頃ユダヤ系だと言って家族と共にアメリカに移住し、両親がニューヨークに開いたレストランを手伝っていました。 ある日ギャング同士の銃撃戦を見たユーリーは、食事をするのと同じように武器を必要としている人がいることに気付き、弟のヴィタリー(ジャレッド・レトー)を誘って武器売買のビジネスを始めるのでした。 天才的な才能を発揮したユーリーは瞬く間に世界的な武器商人へとのし上がっていきます。 インターポールの刑事ジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)に目をつけられてはいたものの、柔軟に対処し、事無きを得ます。 しかし繊細なヴィタリーは自分がこの仕事に向いていないことを感じ、ドラッグに溺れ始めリハビリのため入院するのでした。 弟が入院中、初恋の女性で今はモデルとして活躍しているエヴァ(ブリジット・モイナハン)に偶然を装って接近し、彼女に国際輸送会社のオーナーだと信じ込ませて結婚します。 しかし彼女と結婚するために無理な散財をし破産寸前に陥ってしまったため、新たに大きなビジネスに飛び込むことになるのでした。 1991年にソビエト崩壊のニュースを聞くと、ソ連にある使われなくなった武器をアフリカの国々に売ることを思いつきます。 このことで巨万の富を得ることになるのですが…。 

この映画は何人かの武器商人たちをモデルにして描かれたものだといいます。 スケールが大きく緊迫感があって驚いたのですが、私とあまりにも感覚がかけ離れているので、リアル感が持てませんでした。  
しかし、オープニングの“今世界には5億5千万丁の銃がある、ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は一人一丁の世界!”の入り込み方は、観る者を???の世界に引き込んでいきます。 重いテーマなのに軽い語り口でサラッとブラックなコメディで描いているのですね。 銃、手榴弾、軍用ヘリ、戦車を世界各国で売り捌くとは…、それにしても普通の青年があんなに簡単に死の商人になれるというのはオドロキでした。 ラストの“敵の敵はアメリカ大統領。アメリカ大統領が一番のお得意様”というのが一番言いたかったことなのでしょう。 極悪非道のはずのユーリーがどうしても悪人に思えないのはニコラス・ケイジの演技が上手かったからなのでしょうか?
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この記事へのコメント

2007年12月15日 15:47
こんにちは。
たしかにユーリーは悪人にはみえないですよね。それは結局は演技かもしれませんが、ビジネスとして徹しているからではないでしょうか。
私は悪人というより、哀しい死神にみえて、悪気のない分、余計に不気味さを感じてしまいました。

子供の銃をすてるのが、本作の唯一の救いのような・・・。

では、また。
miyu
2007年12月15日 22:30
戦争っていやだいやだ!なんて言いつつも
フツーの人まで関わっている戦争。
しかもそれで金儲けしようとしてるなんて最悪だけど、
日本にもそんな企業はあるワケで、
まったくもってヒトゴトとは感じられない作品でした。
ニコラス・ケイジは確かに悪人って感じではなく、
むしろそんな1人を演じていて、確かに演技も良かったんでしょうね。
みのり
2007年12月16日 03:27
イエローストーンさん、“哀しい死神”か~。 そうかもしれませんね。 ニコラス・ケイジさんはこんな役をやっても嫌味な感じがしなくて良い役者だな~と思いました。
みのり
2007年12月16日 03:29
miyuさん、わたしもニコラス・ケイジの雰囲気良かったと思います。

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