<情婦> 

1957年 アメリカ 
原題 Witness for the Prosecution
監督 ビリー・ワイルダー
原作 アガサ・クリスティ
脚本 ビリー・ワイルダー  ハリー・カーニッツ  ラリー・マーカス
撮影 ラッセル・ハーラン
音楽 マティ・マルネック  ラルフ・アーサー・ロバーツ
出演 レナード・ヴォール:タイロン・パワー
   クリスチーネ・ヴォール:マルレーネ・ディートリッヒ
   ウィルフリッド卿:チャールズ・ロートン
   プリムソル:エルザ・ランチェスター
   ブローガンムーア:ジョン・ウィリアムス

アガサ・クリスティの短編小説を舞台劇にしたものを映画化したもの。
看護婦に伴われ退院したばかりのウィルフリッド卿は、帰ってきて早々に友人の事務弁護士メイヒューが、今巷で話題になっている“エミリー・フレンチ事件”の容疑者ヴォールを連れてやって来て、ウィルフリッド卿に裕福な女性を殺した容疑で逮捕間近のヴォールの弁護を頼むのでした。
ヴォールは発明家で、泡立て器の製造と宣伝をするための資金の調達が上手くいかず、ショーウインドーを覘いていて知りあったフレンチ夫人とその2週間後に映画館で再会し、家に招かれたこと。 それ以来、週に1~2回家を訪ねるようになったこと、事件の当日も会いに行ったが、殺された時刻には妻と一緒に自分の家に居たこと、決して殺してはいないことをウィルフリッド卿に話すのでした。

看護婦に取り上げられたばかりの葉巻の誘惑に釣られて部屋に招き入れただけだったのですが、ウィルフリッド卿は、話を聞いているうちに興味を持ってくるのでした。
しかしアリバイを証明するのは妻のクリスチーネだけで、仲の良い夫婦間のアリバイ証言は認められないのですが、殺す動機が無いというのが有利な面と考えていました。
ところがその後、新聞に夫人の遺産8万ポンドが遺言によりヴォールに与えられることが書きたてられていました。
これでは十分な動機がある事になってしまいます。
ヴォールは200ポンド位投資をして欲しかっただけで、遺言のことは知らないというのですが、事務所に訪ねてきたハーン警部によってヴォールは逮捕されてしまいます。
その後訪ねてきたクリスチーネは、ヴォールのアリバイを証明するというのですが、何か煮え切らない様子です。

公判が始まり、クリスチーネが証言台に立つと、全く今までと違うことを証言し始めます。 犯行時刻に家に居なかったこと、ヴォールに人を殺してしまったと告白されたこと、自分はヴォールの妻ではなく、ドイツのハンブルグで結婚式は挙げたが別の夫がいることを証言するのでした。
これでヴォールの有罪は確実と思われた時、ウィルフリッド卿に30分以内にユーストン駅に来るようにという匿名の電話が掛かり、そこに行くと謎めいた女性がクリスチーネが自分の夫を奪ったのだと言い、クリスチーネが夫に出したラブレターを見せるのでした。
その一つに、犯行時間のアリバイを証言しないで、ヴォールが殺人を認めたと言えば、ヴォールが死刑になるから、そうすれば貴方と結婚できると在りました。 この手紙を法廷で読み上げ、これを書いたのがクリスチーネだと認めさせ、晴れてヴォールの無罪を勝ち取ることが出来ました。

しかし裁判が終ってからどうも腑に落ちないと思っているウィルフリッド卿のところに、クリスチーネは「彼は有罪よ」と言いに来ます。
犯行時間後に戻り、女を殺したと告白したと言うのです。 ヴォールを愛していないと言うのは嘘で、ヴォールだけを心から愛しているから、彼を助けるために考えた方法なのだと。 
ヴォールも傍に来て、同じ事件では裁かれることがないのだとほくそ笑むのでした。 
そこにヴォールの恋人が現れ、ヴォールはその女性を愛しているので君とは別れるとクリスチーネに言うのでした。
クリスチーネは逆上し、発作的にヴォールを殺してしまうのでした。
ウィルフリッド卿は、明日から行く事になっている旅行を取り止め、クリスチーネの弁護をすると宣言するのでした。

この映画の最後にまだ見ていない人の為に結末を教えないで下さいと書かれていましたが、思わぬ展開が楽しい映画でした。
酒と葉巻、刑事事件はダメだと口煩く言っていた看護婦のプリムソルさんが、旅行の取り止めを当然のように思い、クリスチーネの弁護に積極的になったのも愉快でした。
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この記事へのコメント

miyu
2008年03月22日 23:45
本当コレは面白かったですね。
よくまとめられたあらすじを読んで、
また思い返しても面白い映画だなぁ~と思います。
みのり
2008年03月24日 21:08
やっぱりmiyuさんの書かれていたアル・パチーノとニコール・キッドマンでのリメイクって楽しみだな~と思います。 オリジナルに敵わなくてもいいから作って欲しいような気がします。

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