<フライトプラン> 

2005年 アメリカ 98分
原題 Flightplan
監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ピーター・A・ダウリング  ビリー・レイ
撮影 フロリアン・バルハウス
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演 カイル・プラット:ジョディ・フォスター
   カーソン:ピーター・サースガード
   リッチ機長:ショーン・ビーン
   ジュリア:マーリーン・ローストン
   フィオナ:エリカ・クリステンセン
   シテファニー:ケイト・ビーハン
   :グレタ・スカッキ  マイケル・アービー

突然の夫の事故死に大きな悲しみと喪失感に苦しんでいるカイルは、夫の柩を6歳の娘ジュリアと共に飛行機でベルリンからニューヨークに向かう途中でした。 疲れて機内でほんの少し眠っている間に、ジュリアが忽然と居なくなり、カイルは機内を捜し回るのですが見つかりません。 乗客も添乗員も誰一人ジュリアを見たという人は見つからず、空港に問い合わせても登場記録がないと言うのです。 さらにその後、夫と一緒に娘も亡くなっているとの連絡が入るのでした。
精神的なショックから妄想を抱いていると思われ、誰もが娘の存在を信じてくれない中で、カイルは必死に娘の捜索に立ち向かうのでした。

導入部の主人公カイルの喪失感からの妄想的な表現の描き方がスリリングであったり、カメラの写す角度によって観客に不安感を与えるなど、ドラマが進行するに連れ母親カイルの妄想ではないかと感じさせる作りかたはステキでした。
しかし、娘が居なくなったと言い出してからのカイルのヒステリックな騒ぎかたを観てしまってからは、おそらく観客の誰もがこれは妄想ではないと確信してしまうのではないでしょうか。 あんな騒ぎ方で妄想だったら映画になりませんもの…。
どうやって娘を見つけ出し、犯人とその動機を知っていくのかという過程も唐突。 いきなり犯人自身が観客にバラしてしなうなんてガッカリだし、カイルの夫を殺したのは柩に爆弾を隠すためだったなんてどうしようもない出来栄えです。
最近の飛行機ってホテルみたいと内部構造を見られたこと、あんなに大きければ誘拐も在り得るという発想は良いかもしれませんが、アラブ系の男性を犯人呼ばわりして、あれだけ失礼な態度をとっておきながら謝りもしない態度は許せないし、飛行機会社の対応の仕方も問題あり過ぎ、この映画にクレームが付きそうな内容でした。 カイルが航空設計士という設定での活躍はそれなりに面白いのですが、最後の爆弾の爆破シーンは(カイルがどの程度の損傷があるかを計算できるからしたことでしょうが)盛り上がりませんでした。 
面白かったのは導入部だけ、子供がいなくなってからの騒ぎ方は長くて疲れてくるし、その後の展開はお粗末でした。
浅丘ルリ子さん似の女性ばかり気になってしまったのと、いつも怪しげな役柄の多いショーン・ビーンさんがどういう役回りなのかと期待していたのですが、ただのおじさまでしかなかったのは残念です。
自己主張が強い、自分の非を認めないという主人公の性格は、私たちの感覚には合わないようです。

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この記事へのコメント

2007年05月29日 15:43
全く逆の意見ですまないと思いつつ、TB致しました。

「シックス・センス」でサスペンス映画は終りました。シャマランのその後の作品、「シークレット・ウィンドウ」や本作を見るとそう思います。
映画は【感情移入できてなんぼ】だったのに、今やリング外乱闘ならぬスクリーン外乱闘の様相です。作者と観客の仁義なき戦いです。これが正常な映画の作り方、映画鑑賞のあり方と言えましょうか。

シャマランを始め彼らはこぞってヒッチコック・ファンを標榜します。しかし、御大自身は「映像で観客をだましてはいけない」と言ったのですから、ヒッチコック・ファンが聞いて呆れます。
タラララ
2007年05月29日 22:25
まあ、プロットだけを追えば酷評されても仕方ない映画ですね。
自分は贔屓のジョディ主演なので楽しめましたけど (^^;;
浅丘ルリ子そっくりのスッチー役の女優さん、やっぱり気になりますよね。
角度によると激似なので、自分も大いに気になりました (^^)
みのり
2007年05月31日 00:40
オカピーさん、全く逆の意見って、どう逆なのか、ちょっと解らないです。 <シックス・センス>はけっこう好きなので、その点は違うようですね。
みのり
2007年05月31日 00:45
タラララさん、ジョディのファンでしたよね。 ごめんなさい、わたし頭が良すぎる感じが好きになれないのです。 どちらかというと性格が悪い美女が好きです。 
miyu
2008年06月12日 20:15
浅丘ルリ子さん似?思い出せないです~(;・∀・)
みのり
2008年06月18日 09:02
muyuさん、浅丘ルリ子さんをご存知ですか? スチュワーデス役をしていた女性が、石原裕次郎や小林旭と共演していた頃よりはちょっと年をとった時代のルリ子さんを細面にした感じがしました。

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