<アメリカ,家族のいる風景> 

2005年 ドイツ・アメリカ 124分
原題 Don't Come Knocking
監督 ヴィム・ヴェンダース
原案 サム・シェパード  ヴィム・ヴェンダース
脚本 サム・シェパード
撮影 フランツ・ラスティグ
音楽 T=ボーン・バーネット
出演 ハワード・スペンス:サム・シェパード
   ドリーン:ジェシカ・ラング
   サター:ティム・ロス
   アール:ガブリエル・マン
   スカイ:サラ・ポリー
   ハワードの母:エヴァ・マリー・セイント

俳優のハワードは、撮影を抜け出し、フラッと母親のいる故郷を訪れます。
撮影の現場は主演男優がいなくなり騒ぎになります。 映画会社はサターにハワードを連れ戻すように命じるのでした。
一方、ハワードは久しぶりに戻った母の元でのんびりし、母が集めたかつて自分が西部劇スターとして活躍した頃の記事、女性とのスキャンダル記事、麻薬で逮捕された時の記事などのスクラップを読み、母の愛に浸り、その後、懐かしい街に繰り出しますが、騒ぎを起こしてしまい、警官に送られて母の家に連れ戻されるのでした。 
母から「家族の写真はないの?」と聞かれ、そんなものはないと答えると、母は20数年前ハワードの子を身ごもったという女性から電話があったことを話すのでした。

ハワードはまだ見ぬ我が子に会いたいと、モンタナの食堂で働いていた、かつての恋人ドリーンを探しに行きます。
ドリーンは今では食堂の経営を任されていて、息子のアールは近くの酒場で自分の作った曲を歌っていました。
アールに自分が父親だと名乗ると、激しく反撥を受け、取り付く島がありません。

ドリーンのお店には、母の遺骨を抱いたスカイという女性が、母の若き日の思い出の地を訪ねて来ていました。
スカイは、父親だと聞かされていたハワードが偶然現れたことに驚きますが、ハワードを見つけると嬉しくて微笑んでしまうのでした。
ハワードは彼女のことをファンかストーカーくらいに思っていたのですが、彼女もまたハワードが別の女性に産ませた娘だと知るのでした。
そうこうしているうち、ハワードの元にサターが契約書を持って現れ、撮影に戻るようにと捕まえに来ます。
ハワードは子供たちに別れを告げ、撮影に戻り映画を完成させるのでした。

かつての西部劇スターが、老境に入り、過去を振り返り、今までの生き方を見つめなおして、別の生き方もあったのではというような内容のどうってことないストーリーですが、光と影の使い方、色彩など、雰囲気があってなかなか味わい深い作品でした。

この記事へのコメント

kimion20002000
2007年05月22日 10:17
TBありがとう。
「どおってことないストーリー」だけど、アメリカを去るヴェンダースにとっては、サム・シェパードとの間で、どうしてもつくりたかった映画なんでしょうね。
みのり
2007年05月23日 14:52
“どおってことない”だなんて、<パリ・テキサス>の黄金コンビ、ヴィム・ヴェンダースとサム・シェパードに失礼でしたね。 雰囲気がステキだったのと、最後に異母姉弟?で祖父の車でドライブする所がイイ感じでした。

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