<大いなる休暇> 

2003年 カナダ 110分
原題 La Grande Seduction
監督 ジャン=フランソワ・プリオ
脚本 ケン・スコット
撮影 アレン・スミス
音楽 ジャン=マリー・ブノワ
出演 ジェルマン・ルサージュ:レイモン・ブシャール
   クリストファー・ルイス:デヴィッド・ブータン
   アンリ・ジルー:ブノワ・ブリエール
   イヴォン・ブルネ:ピエール・コラン
   エヴ・ボーシュマン:リュシー・ロリエ
   :ドミニク・ミション=ダジュネ

ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島は人口125人の小さな島。 かつては漁業が栄えたものの今では寂れて住民の殆どは生活保護を受け生活しています。 仕事がないので次々に島を出て行き、ますます過疎化していく中、新しく町長になったジェルマンは、島民たちが働けるようにし、誇りを持って生きられるようにしたいと、この町にプラスティック工場を誘致しようと試みます。 しかしそのためには医者が常駐するのが条件。 
長いこと無医村だったこの島に何とか医者を呼び寄せようという努力が始まります。

ケベック中の医者に手紙を送りますが、誰もこの話に応じてくれません。
本土で警官になったレアルが、たまたまスピード違反で取り調べた青年が整形外科医と知って、強引に一ヶ月だけの約束で島に来てもらい、その間に島に住む気にさせようと作戦を練るのでした。

島民が団結して医師のクリストファーにこの島は“楽園”と思わせようとするのですが、そのやり方が嘘っぽくてわざとらしいのに笑わせられます。
クリストファーがクリケットが好きと知ると、どんなものか知りもしないのにネットで調べ島民全員にルールをコピーして配り、ユニフォームを作ってゲームをしている振りをしたり、道にお金が落ちていると喜びそうだからと毎日お金を落として置いたり、病気でもないのに診療所に通ったり、聴きなれないジャズを聴くなど、極めつけは彼の情報を得ようと、クリストファーの電話を町ぐるみで盗聴していること。 食べたいものを知ったらそれをその日の特別定食にしてしまいます。

しかしある日電話盗聴から、クリストファーの恋人が彼の親友と浮気していることを島民たちが知ってしまいます。
恋人の裏切りにより、この島に定住しようとするクリストファーでしたが、島民たちは自分たちもクリストファーを騙していたことを後ろめたく感じるのでした。
一ヶ月間嘘をついていた事がバレたらどうしようかと相談する島民たち。
町長はこれ以上騙しきれないと、クリストファーに真実を伝えるのでした。
クリストファーも島民に騙されていたことを知ってガッカリするのですが、島民が8年間生活保護を受けていること、医者が必要なのに来ないこと、働く誇りを取り戻したいことを訴えると、5年契約で定住をすると約束してくれるのでした。
プラスティック工場も誘致出来、皆働く場所が出来て幸福を取り戻すのでした。

過疎化と失業という暗くなりそうな問題をユーモラスに取り上げて、心温かく表現したというのは面白かったです。
クリストファーに釣りを勧めて、余りにヘタクソなので冷凍しておいた魚を釣り糸に引っ掛ける作戦では、凍ったままの魚が釣れてしまったり(この時の言い訳も愉快)、役場の人が島民の人数を調べに来た時、役人の行く先々に早回りして島民が集い人口を多く見せるというのもバカバカしくて楽しかったです。 
変なことばかり起こるのにそれを不審に思わないクリストファーも不思議な人でした。
B A

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    Excerpt: ☆☆☆(6点/10点満点中) 2003年カナダ映画 監督ジャン=フランソワ・プリオ ネタバレあり Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] racked: 2006-11-22 17:44