<マザー・テレサ> 

2003年 イタリア・イギリス 116分
原題 Mother Teresa of Calcutta
監督 ファブリッツィオ・コスタ
脚本 フランチェスコ・スカルダマーリャ  マッシモ・チェロフォリーニ
撮影 ジョヴァンニ・ガラッソ
音楽 ガイ・ファーレイ
出演 マザー・テレサ:オリヴィア・ハッセー
   セラーノ神父:セバスティアーノ・ソマ
   エクセム神父:ミヒャエル・メンドル
   マザー・ドゥ・スナークル:ラウラ・モランテ
   ヴァージニア/シスター・アグネス:イングリッド・ルビオ
   アンナ:エミリー・ハミルトン

貧困と飢えに苦しむ人々のため、インドの極貧の地域で身を粉にして生涯を捧げたマザー・テレサ、1979年にノーベル平和賞を受賞し、1997年に帰天、死後6年目の2003年に教皇ヨハネ・パウロ2世により列福されたマザー・テレサの生涯を描いた伝記映画です。

1946年、インドのカルカッタ。 カトリック修道院の女子校で教鞭をとっていたマザー・テレサは、ある時ヒンズー教徒を助けたことで修道院を配置転換させられ、ダージリンへ向かうこととなります。 
ダージリンに向かう途中、神の声を聴き、自分の身は修道院の中ではなく、最も貧しい人の中に在らねばならないと悟るのでした。 やがてカルカッタに戻ったテレサは、修道院の外で活動を開始。 修道院からは、院外活動を禁止されて修道女を辞めれば活動をして良いと言われますが、修道女として活動したいと強く希望し、バチカンからスラムで働くことを許されます。
その後、修道院に属していると活動に限界があることを感じ、新たに《神の愛の宣教者会》を設立。 孤児や貧しい人々、ハンセン病を患った人々のために献身的に尽くすのでした。
彼女の信念に打たれ協力をする人も現れる一方、彼女の名声を利用しようとする人や非現実的と非難する人などが居て…。

キリスト教の宣伝のような映画のように思いましたが、<ロミオとジュリエット>の少女が、36歳から87歳で亡くなるまでのマザー・テレサを演じていたというのが感動的でした。 本当にマザー・テレサみたいでしたもの…。
無欲恬淡で情熱的な生き様、次々に向かってくる困難に粘り強く立ち向かい、全うしていく姿には敬服してしまいます。
自分のしようとすること(神のお告げ)を実現させるためには、行動力だけでなく経済的なものが不可欠というのも辛い所。
後援者に手を合わせ、さりげなく食べ物やお金を受け取るのって、なかなかできるものではありません。

自分を無にして人のために尽くし、総て自分のためと思っている。 慰められるより慰める、理解されるより理解し、与えることで与えられ、許すことで許され、死ぬことで永遠の命を得る。
どうしてこんな生き方が出来たのかと、とてもこんな風には生きられないと思ってしまいましたが、劇場公開版とは別のバージョン、前編後編に分かれた完全版では、テレサの少女時代と彼女の父親の生きかたが描かれていたので、何故こういう生きかたをしたのかが、少しは解ったように思います。
劇場公開版と完全版とでは、編集の仕方が違っていてその違いを観るのも楽しいですヨ!
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この記事へのコメント

2006年10月02日 14:15
TB致しました。
完全版をご覧になったのですか。それは羨ましい。
劇場公開版は駆け足的すぎて情感が伴わない印象があったので、完全版が見たかったのですが、録画を忘れました。
少女時代があるとすると、完全版の3時間でも短いくらいかもしれないですね。
みのり
2006年10月03日 00:08
オカピーさんTBありがとうございます。
劇場公開版を観たので見なくてもいいかな~と思いつつ観てしまいました。 子供時代はほんの少し描かれていただけなのですが、完全版を鑑賞したら、父親の生き方の影響が強かったのかもしれないと感じました。
同じ映画でも構成の仕方が違うので、面白かったですよ。
しゅー
2006年10月06日 01:02
みのりさん,久しぶりです♪
なかなか良さそうな映画のようですねっ!

あのオリビア・ハッセーがね~マザー・テレサを演じるとは・・・
ちょっと意外ですが,海外ではそれなりに評価されているということでしょうか(・・?)

>自分を無にして人のために尽くし、・・・
なんとなく,宮沢賢治の“雨ニモ負ケズ”と相通ずるものがありますね♪
みのり
2006年10月07日 11:55
>なんとなく,宮沢賢治の“雨ニモ負ケズ”と相通ずるものがありますね♪
実はわたしも同じように感じました
>オリビア・ハッセーがね~マザー・テレサを演じるとは・・・
意外に感じたんですけど、それがホントにそっくりなんですヨ。
中年の時のノーメイクに近い感じもいい雰囲気でしたけど、特に晩年の特殊メイクは真に迫っている感じがしました。
kimion20002000
2006年10月13日 14:12
TBありがとう。
僕は完全版は観ていませんが、たぶん少女時代に。彼女の資質を決定付けたものがあるんだろうな、ということを感じながら、blogを書いたものです。ぜひ、観たいですね。

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