<エル・タロット> 

2006年 スペイン 81分
原題 Peliculas Para No Dormir: Regreso a Moira
監督 マテオ・ヒル
脚本 マテオ・ヒル  イゴール・レガレッタ
撮影 ヨス・インチャウステギ
音楽 ルシオ・ゴドイ  ザカリアス・マルティネス・デ・ラ・リバ
出演 トマス:ホルディ・ダウデール
   トマス(少年時代):フアン・ホセ・バイェスタ
   モイラ:ナタリア・ミヤン
   カルロス・マルティネス:ホセ・アンヘル・エヒド
   カルロス(少年時代):ダビド・アルナイス
   カルメン:ビクトリア・モラ

差出人不明のタロットカードが届き、そのカードに思い当たる人は亡くなっている筈と思いながら、44年振りに生まれ故郷を訪ねた作家のトマスは、今は観光地として栄え、昔の静かな面影の無くなってしまった町の様子に驚きます。
幼なじみと再会し、少年時代を思い出したトマスは海辺に近い丘の上にある家のことを思い出します。
周りが開発されているというのに、その家だけは廃屋になっているのでした。

少年時代のトマスと現在のトマスを交互に描きながら、少年時代に起きたことの真実にスリリングに迫っていくというサスペンス・ホラーです。

少年時代その家に住んでいた女性の噂を聞いたトマスは、その家に観察に行き、その美しい女性モイラに憧れます。
ある時怪我をしたトマスはモイラに治療をしてもらいますが、彼女は近くの住民に淫らな女性と蔑まれていたので、トマスの母カルメンは、近所の人たちと血相を変えてトマスを取り返しに来るのでした。

母達の非道を謝りに行ったトマスは、モイラと親しくなり、それからは何度もモイラを訪ねるようになりますが、ある日トマスはモイラの家で悪魔を見たと母に話すと、母親の群れが翌日モイラの家に押しかけます。
モイラは黒焦げの死体となり包帯が捲かれていたのでした。

作家となったトマスが総てを思い出した時、取り戻すことの出来ない月日の哀しさを感じます。
ストーリーは全然違いますが、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の<マレーナ>とも似た感じ…。
一人暮らしをしている美しい女性が、偏見の目で見られる時代を、全編に哀愁を漂わせて描いていて、見終わってからも余韻が残る作品です。
タロットカードの見ている男は、友人のビセンテだったのですね。
B A

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