<about love アバウト・ラブ/関於愛> 

2005年 日本・中国・台湾 102分
原題 About Love
監督 下山天  
 脚本 長津晴子  山村裕二
 撮影 中山光一  音楽 土井宏紀
《東京》 漫画家を目指して東京へ来た台湾の留学生ヤオ(チェン・ボーリン)は、突然恋人に別れを告げられた画家の美智子(伊東美咲)の姿に惹かれ、彼女の渋谷と表参道の中間辺りに位置するアトリエの彼女の描く絵を眺め、ウインドウに毎日のように自分の描いた美智子の絵を貼り付けます。 絵を通して心を通わせていく様子を綴ったストーリーです。
美智子の描いていた大作も素敵でしたが、ヤオが描いた美智子のイラストがパラパラとめくっていくとアニメーションのように動き出すのや、絵と戯れるヤオを描いた絵、最後の互いを確認しあう出会いが素敵でした。

監督 イー・ツーイェン
 脚本 イー・ツーイェン  撮影 チェン・シャン
《台北》 恋人に捨てられ眠れぬ夜、本棚を作り出したアスー(メイビス・ファン)は、日本人留学生の鉄ちゃん(加瀬亮)を突然電話で呼びつけ手伝わせます。 鉄ちゃんはワインを持ち期待して訪問。 恋人にフラレ、悲しくて眠れなくて呼び出したこと、鉄と遊びながら彼のことを思い出していたことを告白し、元彼のリン・シーユーに話がしたいと伝えて欲しいと鉄に頼むのでした。 鉄はリンと会って話をし、アスーに伝言を伝えるのですが言葉が不自由なためその度に少しづつ単語が違ってきて、アスーは何を伝えたいのか判りません。 「嫌なことを言ったんじゃないよね」というアスー。
でも鉄は自分の語学力の足りなさを利用してアスーが傷つかないように伝えたのでしょう。 そんなところが落語みたいで楽しかったです。  

監督 チャン・イーパイ
脚本 シェン・ウェイ  撮影 ヤン・タオ
《上海》 東京の会社を辞めて上海に留学してきた修平(塚本高史)は、古いアパートに下宿します。 一階に住む雑貨屋の娘ユン(リー・シャオルー)は修平のことが気になり、片言の英語と中国語で話すうち、淡い恋心を抱くようになります。 修平は東京に残してきた恋人雪子に手紙を書き、返事を長いこと待っていましたが、やっと届いた返事を破り捨てます。 修平の破いた手紙を貼り合わせて辞書を引きながら内容を知ろうとするユンは、解らないところを日本語の歌の練習をしていると言って部分的に意味を修平に尋ねるのでした。 日本に帰ることになった修平に、ユンは「テ・キエロ」と言い、意味を知らないという修平に「スペイン語でさよならの意味よ」と言うのでした。
そして一年後、懐かしいジョさんのスペイン風バーを訪れた修平は、スペインからの留学生に「テ・キエロ」と言います。 その時ジョさんにテ・キエロがさよならの意味と教えられた修平は、以前住んでいたアパートを訪ねますが、既に取り壊されているのでした。
テ・キエロ、イッヒ・リーベディッヒくらいは知ってるだろうと思いつつも、すれ違いの片思いにせつなくなってしまいます。

どれも佳作のラブストーリーで、しみじみ味わえる作品で、心に残るオムニバスでした。
B A

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 映画『about love アバウト・ラブ/関於愛』

    Excerpt: 原題:About Love 失恋、そして新たな出会いと片思いから芽生える恋、東京、台北、上海を舞台に留学生と現地の女性との様々な恋が綴られる。遙かなる異国の地で・・・ 恋人と別れた.. Weblog: 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ racked: 2006-09-24 20:40
  • アバウト・ラブ/関於愛:加瀬 亮はおひとよしが似合っていた。三軒茶屋中央劇場

    Excerpt: こちらも恋愛もの3本のオムニバス ●東京 匁家になるために東京に留学してきたヤオ(チェン・ボーリン)。しかし、思うように描けなくて、挫折しかけていた。 ある日アパートから専門学校に行く途中の新し.. Weblog: 気ままに映画日記☆ racked: 2006-09-28 01:24
  • アバウト・ラブ/関於愛

    Excerpt:  これは「愛」についての物語。でも、「愛」と呼べるほど確かなものではなく、ドラマティックな展開やラブ・シーンはほとんどない、淡く儚いおとぎ話のような映画だった。人によってはかなり退屈かもしれないけれど.. Weblog: まったりインドア系 racked: 2006-09-28 13:24