<ベビー・ルーム> 

2006年 スペイン 77分
原題 Peliculas Para No Dormir: La Habitacion del Hijo
監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本 ホルヘ・ゲリカエチェバリア
撮影 ホセ・ルイス・モレノ
音楽 ロケ・バニョス
出演 フアン:ハビエル・グティエレス
   ソニア:レオノール・ワトリング
   ドミンゴ:サンチョ・グラシア
   :テレレ・パベス  アスンシオン・バラゲール
    マリア・アスケリノ
   
私の大好きなコメディ、<どつかれてアンダルシア(仮)>のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の作品と知り、どんなホラーになるのかと楽しみでした。 この監督、コメディだけでなく、ホラーやバイオレンス作品にも優れたものがあるのだそうですが、この作品の恐怖の描き方も迫真のものでした。

フアンとソニアは、赤ちゃんが生まれたのを機に、古いけど自分達には分不相応と思える家に引っ越しました。
二人で壁紙を張り替えたりして、これからの生活を楽しみにする中、フアンの姉夫婦がお祝いに持ってきてくれた誕生祝のプレゼント・ボックスの中にあった通信機を、一階の自分達の部屋と二階の赤ちゃんの部屋とに設置しますが、フアンはこの通信機を通して赤ちゃんの部屋から赤ちゃんの笑い声のようなものに混じって、誰かの声が聞こえてくるように思え、気になって仕方がありません。

心配になったフアンは、翌日モニターと赤外線カメラを買って来て、赤ちゃんの部屋に設置すると、モニターを通して、赤ちゃんのベッドの横に男が座っているのを見てしまいます。
愕いたフアンは、包丁を持って二階に上がろうとしますが、モニターを見ていなかった妻のソニアはこれに驚き、フアンの行動を変に思って怖がるのでした。
フアンにしか聞こえない声とか、映像というのが、見ているものに真実は如何なのかと思わせたりしますし、冒頭の子供達のかくれんぼでラジオを拾った少年、施設に暮らしている老いた女性マリアの存在など、怖さを増幅していきます。

自分達の買った家が、過去3年間で5回も売却されていたということを知ったフアンは、何か異常な事態に巻き込まれたと思い(永遠の迷宮に入る家なのかと)、超心理学の専門家ドミンゴに相談に行くのでした。
ドミンゴは“内在”について述べ、“シュレーディンガーの猫”“パラレルワールド”にも話が広がっていきます。
鏡の中に居ないはずの男が写っていたり、居ないはずの猫を見たり、綺麗になっている部屋をモニターを通してみると殺人の惨状になっていたりなどフアンの狼狽振りが充分伝わってきて雰囲気に取り込まれてしまいそうでした。

モニターに写っていた男が自分と解った時が最も怖かったですが、シュレーディンガーの猫の理論なんてそんな量子力学的なことなど難しくて考えた所で解る物ではありません。
しかし、二つの可能性が在ったものが、観測をすることによって二つの可能性が観測者にまで重ね合わされ、見える状態はどちらかになってしまうというのは、決定されてしまうのかと感じ、あの終わり方では、怖過ぎです。
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