<少女の髪どめ> 

2001年 イラン 96分
監督: マジッド・マジディ 
脚本: マジッド・マジディ 
撮影: モハマド・ダウディ 
音楽: アーマド・ペズマン
出演 ラティフ:ホセイン・アベディニ
   ラーマト/バラン:ザーラ・バーラミ
   メマール:モハマド・アルミ・ナジ
   ソルタン:アッバス・ラヒミ
   ナジャフ:ゴラムアリ・バクシ

アフガン難民の問題を背景にして描く、ラブストーリー。
冬のテヘラン、イランの青年ラティフは、建設現場で下働きをしていた。
或る日、アフガン難民のナジャフが転落事故で怪我をし、ナジャフの息子のラマートが父の代わりに働きに来る。
ラマートは力仕事に向いていないので、買出しなどをしていたラティフと仕事を入れ替わることになるが、これに不満なラティフはラマートに意地悪をする。
その後、ラティフはラマートが髪を梳かしているところを偶然見つけたことから、女の子であることを知ってしまう。
ラティフは次第にこの少女に惹かれていき、彼女の秘密を守らなければと思うようになる…。

この少女への恋によって、ラティフは単純で粗暴な感じから、大人へと成長していきます。
切なく美しい純愛に違いないとは思うのですが、ちょっと危ないようにも思え、気味の悪さが残るのも否めません。
そんな点で言えば、内容は違うけど、同じ監督の<運動靴と赤い金魚>のほうが好きです。
でも少女のセリフが無いのに(もしかしたら、セリフが無いからなのか)、少女の性格や個性がきちんと描かれていて、詩情豊かな作品です。
女の子だと知った時から急に優しくなっていくというのは、ちょっと違和感があったのですが、政治背景などをもっと知っていると解るのかなーなどと思いました。

いずれにしても、不器用で愛を表現することの下手なラティフの姿が新鮮です。
引越しの手伝いに行ったラティフが、バラン(ラマート)の落とした果物を拾って渡すと、バランは顔に布を被せましたが、この時初めて相手を意識したという意味なのでしょうか?
少女の名前バランは雨を意味するようです。
少女の髪どめの一筋の髪の毛もそうですが、ぬかるんだ土の中に残った少女の足跡を見つめるラティフが印象的でした。
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