<キング・アーサー> 

2004年 アメリカ 127分
監督 アントワーン・フークア
製作 ジェリー・ブラッカイマー
脚本 デヴィッド・フランゾーニ
撮影 スラヴォミール・イジャック
音楽 ハンス・ジマー
出演 アーサー:クライヴ・オーウェン
   グウィネヴィア:キーラ・ナイトレイ
   ランスロット:ヨアン・グリフィズ
   セルディック:ステラン・スカルスゲールド
   マーリン:スティーヴン・ディレーン
   トリスタン:マッツ・ミケルセン
   ガウェイン:ジョエル・エドガートン
   ボース:レイ・ウィンストン
   ガラハッド:ヒュー・ダンシー
   ダゴネット:レイ・スティーヴンソン

中世アーサー王伝説の原型の物語。
5世紀のイギリスを舞台にして、アーサー王と円卓の騎士がブリテン島の独立を取り戻すまでを描く。
415年、ローマ帝国の支配下に置かれているブリテン島は、ウォードの土地の独立を求める先住民ウォードと、侵略を企てているサクソン人との間で、戦闘が繰り返されていた。

アーサーは、ローマ軍の司令官として円卓の騎士を率いて“ハドリアヌスの城壁”を守っていたが、15年の任務が終わり、自由になるという時に、もう一つ仕事を強いられる 。
それは、衰退しつつあるローマ帝国は、ブリテンからの撤退を決定、サクソンとウォードに包囲された北部の地から、孤立するローマ人たちを救出すること。
現地に行くと、そこでは罪のないブリテン人が、リンチにあったり、牢に閉じ込められて、殺されていた。
牢に閉じ込められていたひとり、生き延びていたグウィネヴィアは、ローマ帝国に仕えてウォード(ブリテン人)と戦うアーサーを非難し、ブリテンのために協力してサクソンを倒そうという。

アーサーは、古代ローマ人とブリテン島先住民のあいだに生まれた子??だと思うのですが…。
騎士達はサルマートの勇者の末裔、サルマートがローマに破れたとき、命と引き換えに代々ローマに忠誠を尽くすと約束させられていた人たち。
「動物でも生まれた場所で楽しく暮らしたいと思うわ」と言うグウィネヴィアは、古代ローマ人とブリテン島の先住民族ウォードとのあいだに生まれた人です。

最初の触りを見ただけで嫌な予感、傾向がわかり、戦闘シーンの迫力はあるが、血まみれで残酷。
もうがっかり…、こんなものだと、ここで覚悟を決め、戦闘場面は片目を瞑ることに…。 

この映画で一番心に残ったのは、8対200で闘う、凍った湖の氷上での戦闘シーン。(ここは、しっかり見ましょう!)
クライマックスの闘いより凄い! 見ごたえがあります。 
ダゴネットかっこいい! でもそのダゴネット(追っ手から皆を守るために氷を割った)が最初に死んじゃうのです。

クライマックスの戦いの方は、背中の剣を抜いて敵を斬るトリスタン、そしてランスロットの二刀流ステキ!
あっ!ボースだ、頑張れ!
顔を知ってる人は分かるのですが、戦っているシーンでは、わたしには敵味方の判別が難しかったです。
いつも分かるように、刺青を探していました。
死んでいったトリスタン、ランスロット、凄くむなしいです。
ランスロットなんて、15年前騎士として連れて行かれる場面を最初に見せられているので、本当に本当に悲しい。

なのに、最後あんな終わり方ってありなのでしょうか?
ラストシーンは、軽くなっちゃった感じがします。
せっかく頑張ったのだから、重厚に仕上げて欲しかった。

めでたしめでたしで良いんですか?
この映画こそ、もっと悲劇的にするとか、今後の行く末を考えて、アーサーが遠くを見つめ、ひとり佇むとか…。
最後に結婚はないでしょう。 いかにもアメリカの映画という感じがしました。
野蛮で冷酷に描かれていたサクソン人が、今のイギリス人の祖先なんですよねー。
そんなことを考えると、あれだけわたしの好きな登場人物たちを殺したのだからと文句も言いたくなります。

それと、人物をもっと描いてほしいような…。
アーサーとグウィネヴィアとの恋も唐突な感じで、何故惹かれあったのか分からなかったし…。
同じくランスロットとの友情もなんとなくは解るけど、もっと強い絆を描けば悲しみも大きくなると思います。

描かれている内容は違いますが、<ブレイブハート>のような重厚な格調の高さはないし、<エクスカリバー>のファンタジー・アドベンチャーにも敵わなかったように思うのですが…。
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この記事へのコメント

Kondy
2005年11月05日 20:21
見終わった印象はまったく無し。 時間つぶしに映画館に入った感じでした。 「 クライブ・オーエンがなんだか役所広司に似ているなあ。」とそれだけがやけに焼きついた映画でした。
みのり
2005年11月06日 00:55
Kondyさん、コメントありがとうございます。
>クライブ・オーエンが役所広司ですか…
角度によって、そう見えるのかもしれませんね。
今度観察してみます。
わたしにとっては、見たいような見たくないような映画でした。
凍った湖の氷上での戦闘シーンが、一番印象に残りました。
2005年11月17日 15:20
TB致しました。
かつての同僚の奥さんはバレエ好きでアーサー伝説研究の徒。もう2年近くも音信がないけれど、彼女はこの作品をどう思うかな。みのりさんは、どこか彼女に似ているような気がします。
夢を壊されるのは確実なので、オールド・ファンには有難くない作品でしょう。
確かに氷上の戦闘シーンがベストですね。しかし、氷上の対決で思い出す、67年前のソ連映画「アレクサンドル・ネフスキー」はもっと凄かったですよ(映像表現として)。
みのり
2005年11月17日 17:14
>氷上の対決で思い出す、67年前のソ連映画「アレクサンドル・ネフスキー」はもっと凄かったですよ(映像表現として)。
アレクサンドル・ネフスキーって、ゲルマン軍の侵入を防いで祖国ロシアの危機を救った名将ですよね!
そんな映画あったんですか? 機会があったら見てみたいです。

この<キング・アーサー>は、イングランド統一の物語にしては、物足りなかったです。

<エル・シド>はだいぶ前に見たので内容はよく覚えてないけど、良い映画だったように思います。 スペインの闘士エル・シドをチャールトン・ヘストンが演じたのですよね。 ソフィア・ローレンも出てたような…。
2005年11月17日 21:25
>アレクサンドル・ネフスキー
あれ、よくご存知ですね。ロシア語専攻でロシア語でロシア史を学んだ僕ですら殆ど忘れかけていたほどですのに。あの時代は西(北)からゲルマン、東からもっと強大なタタール(モンゴル帝国)の侵略があってロシアにとって本当に大変な時期だったのです。
映画のほうは、映画史に残る大巨匠セルゲイ・M・エイゼンシュタインの監督作で、壮大な歴史劇です。惜しむらくは、スターリン時代ですので、彼が作りたいように作れなかった部分や作っても削除された部分がある点ですね。作られた時代を考慮するとナチス・ドイツの侵攻を想定した作品と言えます。実際翌年にポーランド侵攻がありましたね。
2005年11月17日 21:32
書き忘れました。
「エル・シド」は、そうチャールトン・ヘストンが主演で、ソフィア・ローレンが共演。今年NHKハイビジョンで久しぶりに再鑑賞しましたが、まるで最近作られたような映像で驚きました。
父親の敵同士にも関わらず結婚するという二人の葛藤が前半の見どころですが、この部分はフランスの悲劇作家コルネイユの戯曲「ル・シッド」と殆どそのままでした。
みのり
2005年11月17日 22:09
オカピーさん、いろいろ有難うございます。
最近放映されたとは、惜しいことをしました。
そのうち再放送されたらもう一度見たいです。

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