<女が階段を上るとき> 

1960年 東宝 112分 
監督: 成瀬巳喜男 
製作: 菊島隆三 
脚本: 菊島隆三 
撮影: 玉井正夫 
音楽: 黛敏郎 
美術: 中古智 
録音: 藤好昌生 
照明: 石井長四郎  猪原一郎 
出演 矢代圭子:高峰秀子
   藤崎(大手銀行の支店長):森雅之
   関根(町工場の社長):加東大介
   郷田(関西の実業家):中村鴈治郎
   小松(圭子のマネージャー):仲代達矢
   美濃部(利権屋、大きな会社の人を知っている):小沢栄太郎
   純子(圭子の妹分):団令子 
   ユリ:淡路恵子
   川添まつ子(圭子を雇った人):細川ちか子 
   ふじ枝(圭子の母):賀原夏子 
   さちこ:塩沢とき
   :中北千枝子
   占い師:浦辺粂子
   下着屋のオバちゃん:菅江きん

バーの雇われマダムをしている圭子は、未亡人。
五年前マネージャーの小松にスカウトされて、この道に入ったが、このところ圭子の店から独立したユリの店に押され、売り上げが芳しくなかった。
経営者からは、ユリのように体を張れと責められるのだが、圭子は出来ずにいました。

ユリに店を出す資金を提供した美濃部からゴルフに誘われ、これに応じることができず、別の店に移った圭子。
関西から出張の度に来る客の郷田から店を持たせてやるといわれ、迫られたことから、自分で奉賀帳を持って、お得意さん廻りをはじめます。

そんな時、「お金に困っているから、狂言自殺をするつもリ。」と言っていたユリが、本当に死んでしまいます。 
葬式に行った圭子は、美濃部の手下がお金の取立てに来ているのを、目撃します。
疲れから吐血して実家に戻った圭子は、兄が人に騙されて弁護士が必要と母にお金を無心されるし、今度の雇い主のまつ子からはゆっくり休むようにとのお見舞いがあるものの(本当は早く出て来いです)、そんなにゆっくり休むことはできず、出勤。

仕事が終り、自分のアパートに戻ると、兄が訪ねて来ていて弁護料のお礼を言われはしますが、あらたに兄の息子の小児麻痺の手術のお金の工面を頼まれてしまいます。
そこに療養中見舞ってくれた関根が来て、思わず関根の優しさに絆され、胸に飛び込んでしまう圭子。
関根は独身で、女性と付き合うなら結婚しか考えていないと言っていたので、町工場の奥さんにでもなろうと心弾ませるようになるのですが、その後関根は圭子の前に現れなくなって、関根の妻という人から連絡が入ります。

やっと落ち着こうと思ったのに、裏切られたことを知り、圭子はお酒に溺れるようになります。
そして店で酔っ払った圭子を心配して家まで送ってくれた藤崎と一夜を共にしてしまいます。
藤崎は「明日から大阪の支店に転勤が決まったので、この株券(十万位の価値があるらしい)を渡したかったのだ。 それだけで済ませられなくなった自分が情けない。」と言って去って行きます。
入れ違いに入ってきた小松になじられる圭子。
翌日、大阪に転勤になる藤崎の家族を見送りに行き、挨拶して株券を返した圭子は、もうこの道を進むしかないのだと強く思うのでした。

バーで働く女性の生活の、社会的な部分と個人的な部分を、せつなくそして生き生きと描いている。
あまり好きではないのに優しくしてくれる関根に騙されたこと、すごく好きだから、なるべく近づかないでいようとしていた藤崎、その藤崎がよりにもよって翌日の転勤の話を、一夜明けてから言うなんて酷いし、やるせないです。
高峰秀子が主演の他に衣裳も担当しているのだそうです。
着物もステキだけど、バーの内装のしつらえや、流れている音楽が良いと思いました。
出演者を紹介する時に出てくる、影絵風の切り絵、とても素敵です。
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