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<<   作成日時 : 2008/06/02 01:45   >>

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2007年 日本 125分
監督 阪本順治
原作 桐野夏生「魂萌え!」
脚本 阪本順治
撮影 大塚亮
音楽 coba
出演 風吹ジュン  田中哲司  常盤貴子  寺尾聰
   加藤治子  豊川悦司  三田佳子

長年連れ添った夫(寺尾聰)の突然の死で、あわただしく葬式をする関口敏子(風吹ジュン)でしたが、お葬式が終わって間もなく、夫の携帯に電話が入ります。 今までに夫から聞いたことのない伊藤昭子(三田佳子)という女性からの電話でした。 
夫の葬式の後、長いことアメリカで商売をしていた長男(田中哲司)は妻子を連れて日本に戻ってくると言い出し、娘の美保(常盤貴子)は、ボーイフレンドと同居すると言い、敏子の暮らしも今までと変わってしまいます。 女学校時代の仲良しの友人たち(藤田弓子、由紀さおり、今陽子)に励まされるものの、夫には自分に秘密にしていた女性との世界があったこと、子供たちに年寄り扱いされることに苛立ちを覚えるのでした。 気分転換にカプセルホテルに泊まった敏子は、常連だという人懐っこい老女のしげ子に、身の上話を聞かされるのでした…。

夫の死をきっかけに、今までの人生を見つめなおし、これからの人生を考え、新たに出発する女性の姿を描いています。
この主人公たちと年齢が近いので、夫が定年から3年の63歳で心臓発作で突然死するとか、60歳で老人扱いされるなんて憤りを感じるだろうな〜とか、カプセルホテルに泊まってみたいな〜など、とても身近に感じられました。 また、息子が母に一喝され怯む姿や娘の母への甘え方もありそうだなと面白かったです。 
敏子が気分を変えて新しい自分になりたいと、三越でデートの時の洋服一式を揃えて、男性との付き合いも楽しみにしていたのに、あんな体目当てみたいな態度では幻滅だったろうと気の毒になってしまいましたが、敏子に振られた夫の蕎麦打ち仲間(林隆三)の、その後のあまりにもあっさりとした吹っ切れ方が愉快。 この監督、結構芸が細かくて、随所にコミカルな部分や温かさを散りばめているので、ストーリーが暗くならず厭きさせないのです。
また、最後の方の妻と愛人の対決が迫力もので、やつれた姿で精一杯の負け惜しみを言う愛人も、悔しさを堪えながらも凛として受け止める妻も見事でした。 やっぱり第二の人生は遣り甲斐を感じる仕事! 映写技師というのもステキだと思いました。 ずっと独身を通している女学校時代からの友人の一人(今陽子)が認知症の兆候を感じさせたのが気掛かりです。 
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