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help RSS <博士の愛した数式> 

<<   作成日時 : 2007/09/09 12:03   >>

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2005年 日本 118分
監督 小泉堯史
原作 小川洋子
脚本 小泉堯史
撮影 上田正治  北澤弘之
美術 酒井賢
音楽 加古隆  
出演 博士:寺尾聰
   杏子:深津絵里
   ルート:齋藤隆成
   成人したルート:吉岡秀隆
   博士の義理の姉:浅丘ルリ子

10年前、交通事故が原因で80分しか記憶がもたなくなってしまった数学者(寺尾聰)の家で、家政婦として働くことになった杏子(深津絵里)とその10歳の息子ルート(齋藤隆成)の、博士との心の交流を描いた物語です。
記憶を忘れないようにと、大切なことを紙に書いて自分の着ているジャケットに貼り付け、大好きな数字を話題にして数式でコミュニケーションを執ろうとする博士の人柄に惹かれていく杏子。 博士も杏子に10歳の息子がいると知ると、19時まで働く杏子に息子を学校が終わったら家に来させて一緒に食事してから帰るようにと勧めるのでした。 博士は杏子の息子をルートと名付け、数字や野球を話題にして可愛がるのでした。

この物語は、ルートが成人して、高校に数学の教師として受け持つことになったクラスの生徒たちに自己紹介する形で進行していきます。 
こんな風な導入の仕方で授業を進行させていくと、生徒たちはこれからの授業が楽しみだろうと、博士譲りの手腕に感心しました。

80分間しかもたない記憶って現実にあるのかどうか疑問ですし、博士と博士の義理の姉(浅丘ルリ子)の関係がオイラーの公式であるのなら、何も家政婦を雇わなくても義理の姉が世話をすれば良いのにとか、一緒に世話をしても良いしとか、不自然なところが在りすぎですが、その不自然さがしみじみとした物語を作っているように感じました。 
義理の姉が大切にしていたe(πi乗)=−1のメモの−1は、産む勇気がなくて堕してしまった二人の間の子供だったのでしょう。 杏子とルートにクレームをつけた義理の姉に、博士がe(πi乗)+1=0と書いた紙を見せると、皆がいて調和・均衡がとれるという無言のメッセージを感じた義理の姉は、杏子に今まで通り家政婦をすることを許すのでした。 
画面の色彩が美しく、博士の心の透明度を表しているようにも思いましたが、最後のほうで博士の肩の辺りを飛んでいるハエは、気になりました。
B B

P.S. この映画を見て<レナードの朝>の原作「めざめ」を書いた、オリバー・サックスの「妻を帽子とまちがえた男」をもう一度読みたくなりました。 オリバー・サックスさんの臨床医としての鋭い洞察力と、それをわたしたちにわかり易く読ませてくれる小説は楽しいですよ。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとう。
義姉の今も続く嫉妬や諦念や愛情もうまく表現されていましたね。
kimion20002000
2007/09/10 06:43
わたしも同様に感じました。 記憶を失ってしまったから楽になれたのかもしれない博士、今でも過去を引きずって重苦しい気分で生きている義理の姉の対比もよかったですね。
みのり
2007/09/10 10:29
> 博士の肩の辺りを飛んでいるハエは、・・・
ぼくもハエに気付きました。
きっと友愛出演ですね。

tombo
2007/09/13 20:57
みのりさん,お久しぶりです♪
e(πi乗)=−1
e(πi乗)+1=0
まったく同じ式なのに,印象がだいぶ違いますねっ!

本当に美しい映像が印象的な作品でした.
それから,浅岡ルリ子さんが,怖かったな〜
しゅー
2007/09/17 01:40
緑の色が美しかったですね。 怖いというより暗いように感じたので、浅丘ルリ子さんこそ、80分で記憶を失えれば楽になれたのにと思ってしまいました。 私ちょっとわからなかったのですが、不倫関係になったのはお兄さんが亡くなった後ですよね? だったら子供も産んでしまえば良いし、離れに住まなくても二人でそれなりの老後を楽しめば良いのにと…、なんだか不思議な映画でした。 でもそうするとこういうドラマはできなかったんだ〜。  
みのり
2007/09/21 05:18

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