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2004年 アメリカ 133分 原題 Million Dollar Baby 監督 クリント・イーストウッド 脚本 ポール・ハギス 撮影 トム・スターン 音楽 クリント・イーストウッド 出演 フランキー・ダン:クリント・イーストウッド マギー・フィッツジェラルド:ヒラリー・スワンク エディ“スクラップ・アイアン”デュプリス:モーガン・フリーマン ショーレル・ベリー:アンソニー・マッキー デンジャー:ジェイ・バルチェル ホーヴァク神父:ブライアン・F・オバーン アーリーン・フィッツジェラルド:マーゴ・マーティンデール ロサンゼルスのダウンタウンで17年前からボクシング・ジムを営んでいるフランキー。 ある日31歳のマギーという女性が、フランキーのジムに弟子入り志願にやって来る。 フランキーは、マギーが女性だということと年齢が行き過ぎていることで断るが、ミズーリの貧民街で生まれ、13歳からウェイトレスをし生計を立て苦労しているマギーにとって、ボクシングは唯一自分に誇れるものでした。 入門を断られても毎日懸命に一人で練習するマギーは、元ボクサーでジムの雑用係をしているフランキーの友人スクラップに才能を認められ、少しずつテクニックを教えてもらい、励ましに答えたマギーは上達していくのでした。 やがてフランキーもマギーの熱心さに絆され、トレイニングに力を貸すようになり、マギーの才能は開花しドンドン上達し、ミリオンダラーを稼ぐようになるのですが、ウエルター級チャンピオン“青い熊ビリー”との対戦中、休憩に入ってからビリーがマギーを後ろから殴り、マギーは首を椅子にぶつけて入院。 第一頚椎と第二頚椎を損傷したため、脊椎の働きを取り戻すことが出来ずに全身麻痺のまま人工呼吸装置をつけた生活を余儀なくさせられることとなります。 原作はフランキーと同じようにカットマンをしていたF・X・トゥールの同名小説。 この映画が公開された時、原作を読んだという友人が「とても良い小説だけど、可哀想過ぎて映画はとても観ることが出来ない。」と言っていました。 いくらアカデミー主要部門を独占したとはいえ、映画は基本的には楽しいものじゃないと観たくないので、始めから見たいとは思わなかったのですが、TV放映があったので鑑賞しました。 ところがこの映画を観て、なにも感動をしなかったのです。 私は、すぐに涙腺が緩んでくる方なので、人前で泣きたくないから悲しい映画は隠れてひっそりと観るのですが、全然涙を流すことなく終ってしまいました。 そんな自分に驚き、時間を置いて再度鑑賞。 やっぱり全然感動しないし、何処が優れているのか解りませんでした。 これって本当に映画史に残るような傑作なのでしょうか? スクラップ役のモーガン・フリーマンが、フランキーの娘ケイティに語りかけるというやり方で物語が語られていますが、そのナレーションはとても味わい深くて良かったです。 スクラップとフランキーの長年連れ添った夫婦のような関係も楽しいし、養父に置いてけぼりにされたというデンジャーのアッケラカンとした性格、その存在を温かく見守るスクラップはこの物語の救いでした。 ホーヴァク神父とフランキーの遣り取りも面白いと思いました。 だけどマギーが登り詰めていく前半と頚椎を損傷してからの後半というようにあまりにショックな出来事のためか、物語が大きくふたつに分かれて描かれているように感じてしまったのですが、それがどんなものなのか…。 まず、この程度努力する人は何処にでもいるし、だからといって成功できるものではないこと。 どんな人でも皆ギリギリのところで必死に生きているのです。 この映画では、マギーが努力している感じやメキメキ上達していくという感じが見ている私には伝わってこなかったし、フランキーと実の娘との関係も何故そんなことになったのかという肝心な所が一切描かれていません。 ほんの一瞬の出来事で取り返しのつかない事になりましたが、だからといってマギーを可哀想だなんて言ったらマギーに対して失礼だと思うのです。 可哀想には違いないけど、そんなことを言ったからといってどうしようもないことだし、本人は同情されたくない筈。 マギーの母親や妹と弟は、とんでもなく自己中心的で無知な人達で、酷すぎるし…在り得ないと思うのですが、この描き方で見ているものに同情させたがっているようにも感じ、不快でした。 生きていることは寂しいということをフランキーとマギー(人と人との触れ合い、淡いけど強いといった)の二人の関係の中に描きたかったのかな〜。 そういえば見ている途中で子供の頃読んだ、森鴎外の「高瀬舟」を思い出しました。 どちらも貧しい人の話だし…と重ね合わせてしまいました。 フランキーがマギーを安楽死させた後、病院を立ち去る後姿の演技が素晴らしかったですが、サバサバして後悔は無いけど…という寂しさが滲み出ているように思い、似てるかな〜と。 ツラツラ考えてみると、“ボクシング”“アイリッシュ”というのがポイントのようです。 ボクシングは死と隣り合わせのスポーツ、フランキーもマギーも名字はアイルランド系。 アイルランド系は移民としては後の方だし、プロテスタントが主流のアメリカでは非主流で、低所得層が多いこと。 フランキーがほとんど毎日通うケルト十字のアイリッシュ・カトリックの教会、解っていると思うのにクドクドと神父に質問するのは何故なのか? ゲール語の本を読み、マギーに“モ・クシュラ(愛する人よ、お前は私の血)”というゲール語の書かれた(これの意味を知ったときは、泣かされましたが…)アイルランドの色のグリーンのシルクのガウンを贈ったこと。 もっと物語の背景を知っていると、見方も違うと思いますし、感動もしたのでしょうがよく解りませんでした。 でもこれを再び「高瀬舟」と併せて考えてみると、ボクシングに執り憑かれてしまった人とか、自分ではどうすることも出来ないことがあるのだということ、これは良いこれは悪いと一概に言えない、というようなことを綴ったと考えようと思いました。 どのように表現したかを観察出来たと思えば損ではないようにも思うのです。 C C |
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映画館「ミリオンダラー・ベイビー」
アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の4部門を取得したこの作品。アカデミー賞を取ったからといっても私の好きな映画じゃない場合もあるのであまり期待しすぎないようにして観ました。 ...続きを見る |
☆ 163の映画の感想 ☆ 2006/03/16 20:58 |
世界の巨匠が日本人俳優で映画!
こんにちは。『Aliiy』編集部・HIROMIです。 最近、編集部では『Aliiy』で著名人にご登場いただくべく、水面下で動いております! そういえばアノ人が来日だとか〜。 そういえばアノ人たちがデビューだとか〜。 そういえばアノ人の映画公開とか〜。 ってな話題を常にしていたら、このビッグニュースが発表されたようですね! ...続きを見る |
Aliiyブログ 2006/03/16 21:10 |
映画(ミリオンダラーベイビー)
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茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行... 2006/03/21 13:39 |
ミリオンダラー・ベイビー
2004年 133分 監督 クリント・イーストウッド 出演者 クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー ...続きを見る |
ビデオ鑑賞日記 2006/03/22 17:48 |
ミリオンダラー・ベイビー
『イーストウッド監督』、『アカデミー賞』とくれば、きっと重たい作品なのだろうと想像できるので、ずっと観るのをためらっていました。 観てみてやっぱり、私には重たすぎて駄目でした…。_| ̄|○ ...続きを見る |
シェイクで乾杯! 2006/03/22 22:33 |
『ミリオンダラー・ベイビー』に見る、アメリカ下層級の実態
Million Dollar Baby ...続きを見る |
姫のお楽しみ袋 2006/03/24 00:47 |
ミリオンダラー・ベイビー/クリント・イーストウッド
神はなぜこれほどの試練を与えるのか。世の中に公平というものはあるのか。これほど感動し、そしてこれほど辛く、心が痛い映画を久しぶりに観ました。 ...続きを見る |
文学な?ブログ 2006/06/24 17:18 |
▼ クリントイーストウッドは語る
こんにちは,突然のトラックバックをお許しください。管理人の黒須と申します。今回,クリント・イーストウッド関連の記事を書きました。貴サイトとの関連性を考慮し,トラックバックさせて頂きましたが,ご迷惑でしたらお手数でも削除してください。よろしくお願い申し上げます。 ...続きを見る |
書きたいことを書くブログ 2006/12/01 12:16 |
ミリオンダラー・ベイビー
2005年 監督 クリント・イーストウッド 出演 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワング モーガン・フリーマン 成功と挫折。それは一見反対のような事柄のように思われるが実は表裏一体である。どれだけの人々が各々に想い描いている成功を夢見て物事に挑戦して.. ...続きを見る |
心琴拘束 ~映画とコラムな日記~ 2006/12/10 00:50 |
映画DVD「ミリオンダラー・ベイビー」
2004年 アメリカ 間違いなくおもしろい。 すーっと入っていける。重たいかな。 落ち込んでいる時に見たら ちょっとしんどいです。 ...続きを見る |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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TB有難うございました。 |
オカピー 2006/03/16 18:11 |
「高瀬舟」の感覚はわかりやすかったので、アメリカ人と日本人との感覚の差かな〜などとも思いました。 |
みのり 2006/03/16 23:35 |
TBサンクスです! |
チュチュ姫 2006/03/24 00:45 |
お久しぶりです・・・ |
しゅー 2006/03/26 16:16 |
しゅーさん、コメントありがとうございました。 |
みのり 2006/03/27 11:20 |
こんばんはっ! |
しゅー 2006/03/28 00:34 |
しゅーさん、表紙に出ていましたね! いつも新着記事から入っていくので言われるまで気付きませんでした。 なんておバカなんだろうと、自分でガッカリです。 |
みのり 2006/03/29 19:55 |
TBありがとうございました。 |
maimai 2007/08/16 21:43 |
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