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<<   作成日時 : 2005/09/22 15:44   >>

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1952年 新東宝 99分
監督: 成瀬巳喜男 
製作: 永島一朗 
脚本: 水木洋子 
撮影: 鈴木博 
音楽: 斎藤一郎
美術: 加藤雅俊
出演 福原正子(母):田中絹代 
   福原良作(父):三島雅夫
   福原進(兄):片山明彦
   福原年子(私):香川京子
   福原久子(妹):榎並啓子
   信二郎:岡田英次  
   ノリコ叔母さん:中北千枝子
   木村ショウキチ:加東大介  
   福原(親戚の伯母さん):一の宮あつ子  

全国から寄せられた児童綴り方集からの文章をもとにまとめた物語。
焼け出されてしまったクリーニング店の再建を目指し、工場で守衛をする父、露天で飴を売る母、それを助ける年子。
ノリコ叔母さんは、美容師の免状を取る勉強をするため、息子のテツオを年子の父母にあずけていた。
羅紗屋の奉公に行っていた兄の進はホコリで病気になり、療養所に入るが、母恋しさから脱走し、家に戻ってきてから亡くなる。
クリーニング店を再開する父だったが、父もまた体調を壊し、父の弟分で、ハバロフスクで捕虜になっていた木村のおじさんの助けを借り、店を営業する事になる。
店はどうにか軌道に乗るが、患っていた父が亡くなり、母は木村のおじさんから仕事を習いながら、店を切り回すことになり、年子も手伝うようになる。
年子は近所のパン屋の息子信二郎と仲良くしているが、その信二郎から母と木村のおじさんについてのあらぬ噂を聞く。
そしておじさんに冷たくなったり…、仕事の後、お母さんが木村のおじさんに出す、お父さんの好きだったお醤油をかけた炒り豆と焼酎が、身にこたえたのだと思いますが。

長女の年子の目を通して日常を描いていますが、心の動きや、其処にいたる伏線が巧みだと思いました。
その当時の、ごくありふれたことなのかもしれませんが、今考えると時代をよく映し出している面が多いと思いました。
「果物屋でなく八百屋で夏みかんを買っておいで。」というのは、そういえば値段が随分違ったなーと思い出し、家で食べる時は八百屋で買ったもの、お見舞いなどで買うときは果物屋さんというのは、常識?だったように思います。

妹の久子は戦争で息子を亡くした親戚に貰われていきます。
預かっていたテツオも美容師になったノリコ叔母さんのところに帰ります。
母も年子も仕事を覚えたので、木村のすすめで、見習いを置くことに…、そして木村は去っていきます。

羅紗屋ってこの映画ではじめて知りました。
一緒に見ていた夫に、わたしは「馬車屋の砂埃で病気になるものかしら?」と言うと、夫は「綿屋の綿埃じゃないの?」と言うのです。 二人で散々考えた挙句どうも羅紗屋らしいと分かりました。
羅紗は縮絨して毛羽立てた織り目の見えない厚手のウールのことなのです。
当時は毛織物関係の会社には羅紗と言う名前が付けられていることが多くて、毛織物元売商は羅紗問屋(箱屋)、服地の卸商は羅紗切売商(切売屋)、紳士既製服の卸商は羅紗既製服卸商(潰屋)と呼ばれていたのだと知りました。
お兄さんの勤めていたのは毛織物商(羅紗屋)だったのですね。

年子が洋裁学校に通う友達を羨ましがってましたが、洋裁ってこの頃は憧れる人多かったようです。
何が入っているかお楽しみの、ピカソパンや、牛乳瓶の中に入れた金魚、かんぴょう入りの海苔巻き、みんな懐かしい…。
お父さんが亡くなる前お母さんとしていた昔の思い出話、心が絞めつけられました。
泣かせどころが上手いです。
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映画評「おかあさん」
☆☆☆★(7点/10点満点中) 1952年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり ...続きを見る
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2005/11/30 13:46

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
ビデオが壊れて鑑賞できたのがやっと11月中旬。その頃町田の高校生殺人事件が起きていたので、どうしても今と昭和27年頃を比較しながら見てしまったので、TBしたような変な映画評になったのでした。
オカピー
2005/12/02 03:41
本当に恐ろしい事件でした。
オカピーさんの仰る通りだと思います。
みのり
2005/12/02 11:49

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